特徴・ポイント
カンパニオーラ(Campagnola)は、1907年からイタリア・ヴェネト州ヴェローナのマラーノ・ディ・ヴァルポリチェッラでワインづくりを行っているワイナリーである。長い歴史と最新設備を用い、伝統的なヴェローナワインを生産している。
ワインづくりのこだわり
ヴェローナ地区のぶどう栽培農家のほとんどと契約を結び、良質なぶどうをワインに使用している。さらに最先端の技術とボトリング設備を導入し、最良の加工環境を備えている。
代表的なワイン
カンパニオーラ ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ
ヴェローナ周辺でつくられるイタリアワインを代表する銘柄であるヴァルポリチェッラ。チェリーのような酸味とフルーティーな香り、程よいタンニンのバランスに優れている。柔らかな余韻が印象的だ。
カンパニオーラ バルドリーノ クラシコ
豊かな果実味とフレッシュで華やかな花の香りの調和が取れている。ほのかなタンニンと口当たりの軽さが特徴だ。
カンパニオーラ シャルドネ
洋ナシやパイナップルなどのフレッシュなフルーツのボリューム感ある味わいとフレッシュな果実のアロマ、エレガントでまろやかな口当たりが特徴の辛口白ワインである。
ワイナリーの歴史
イタリアでも有数のワイン生産地であるヴェネト州に位置するカンパニオーラは1907年、カルロ・カンパニオーラ氏によって設立された。
1926年、カルロの息子であるジュゼッペが創業者である父の後を継いだが、1940年代に第二次世界大戦が勃発すると彼はヴァルガタラへ移る。以降この地が、現在に至るまでカンパニオーラのワイン生産の拠点となっている。
ジュゼッペの息子ルイージは、若い頃からカンパニオーラ家のワインビジネスに関わり始める。この時にワイン配達などを通してビジネス精神や顧客に関する知識を深めていったことが、1970年代に彼が携わるワイン生産の大きな糧となった。ルイージは「高品質なデイリーワイン」が市場のニーズと捉え、その需要に応えるべく地域との関わりを深めワイン生産を拡大し、ヨーロッパをはじめ世界中で成功を収めた。
1990年代に入ると、市場での高級志向に応えるため、より高品質のヴァルポリチェッラの生産に力を入れ始めた。
現在はバルドリーノ地区やソアーヴェ地区など数カ所の地区でぶどう栽培農家と積極的に協力体制を敷き、高品質なぶどう栽培を行っている。5世代に渡り伝統的なヴェローナワインを生産すると同時にエネルギー消費量削減やCO2削減、エコボトルの採用などに取り組み、自然保護や環境保全にも力を入れている。