特徴・ポイント
キアリ(Chiarli)は、イタリア・エミーリア・ロマーニャ州を中心に生産される天然弱発泡性ワイン「ランブルスコ」のつくり手として、最も長い伝統を持つワイナリー。キアリのランブルスコはヨーロッパ各地や北米、南米など世界約30カ国へ約1000万本が輸出されている。
ワインづくりのこだわり
ぶどうの専門家である栽培農家の協力を得、高品質のランブルスコ種を選りすぐり、クオリティの高いワインを生産する。そしてランブルスコの地位を高めるべく、情熱を持って常に新たな挑戦を続けている。
代表的なワイン
キアリ ランブルスコ・ロッソ
甘くフルーティーな香りと果実の味わいを楽しめる、弱発泡性赤ワイン。程よい酸味とタンニンが特徴である。
キアリ ランブルスコ・ビアンコ
黒ぶどうの品種であるランブルスコを白ワインの製法で仕上げている。なめらかで豊かな果実の味わいと香りにすっきりとした飲み口が魅力。
ワイナリーの歴史
キアリの歴史は1850年、イタリアのエミーリア・ロマーニャ州モデナでレストランを経営していたクレート・キアリ氏が店で出すためのランブルスコを作ったことから始まった。
1860年にキアリ氏はレストランを閉め、ランブルスコ生産に専念することを決意。ワイナリーとしてのキアリがスタートした。1900年のパリ万博でランブルスコが高い評価を得たことで、キアリの名声は世界に広まることとなった。
1910年代には生産量が100万本を超え、イタリア国内はもちろんヨーロッパ各国や北米でも成功を納めた。戦禍による2年間の中断の後、1946年にワイナリーが再開。世界中からの注文は絶えることがなく、年間の生産量は戦前をはるかに上回る年間300万本に達した。
1960年以降キアリはワイナリーを拡張、さらに生産量を増やし、多くの国々へランブルスコを輸出している。現在の総生産量は約2000万本、その約半数が国外へ輸出されている。