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特徴・ポイント
1412年から続くロワール地方の老舗ワイナリーであるシェロー・カレ(Chéreau Carré)は、ロワール川下流のペイ・ナンテ地区に6つのシャトー、約140haの畑を所有。各国フランス大使館御用達のワインも製造している。
ワインづくりのこだわり
ナント地方古来の地場品種であるグロ・プラン種の魅力を活かし、個性的で独特なテロワールを存分に感じられるワインづくりを行っている。
By Marianne Casamance – Own work, CC BY-SA 4.0, Link
代表的なワイン
ラ・グリフ・ベルナール・シェロー ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー
伝統的なシュール・リー製法で製造された、フランス大使館に納められている辛口白ワイン。フルーティーながらコクのある、独特のフレッシュで爽やかな味わいを持つ。
ドメーヌ シェロー・カレ グロ・プラン デュ・ペイ・ナンテ・クロ・キャファン
みずみずしい柑橘類のフレッシュさとレモンのような苦味を感じる、涼やかさを感じられる飲み心地。果実のアロマの中に酸味と旨味が長く続く、料理に合わせやすいワイン。
シェロー・カレ プイィ・フュメ
上品で繊細なソーヴィニョン・ブランの特徴がよく現れているAOCワイン。プイィ・フュメ独特のスモーキーな香りとデリケートで複雑な味わい、フルーティーでしっかりとしたボディで、4~5年熟成してもおいしい。
ワイナリーの歴史
シェロー・カレは白ワインの銘醸地として知られるフランス・ロワール地方で1412年から10代に渡って続く家族経営の老舗ワイナリー。その歴史はナント市近郊のモニエール地域にはじまり、現在はロワール川下流のミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ地区、サン=フィアクル=シュル=メーヌにあるシャトー・ド・シャスロワールを本拠地としている。
第二次世界大戦後、ベルナール・シェロー・シニアが家族所有の畑を使ったワインづくりを開始。1953年には現在の本拠地にある25ヘクタールの畑を購入。さらにシャトー・ド・ロワセリニェールの畑も購入し、他のシェローの名を持つワイン生産者との差別化を図った。
そして1960年、「シェロー・カレ」としてシャトー・ド・シャスロワールにドメーヌを設立する。1970年代にかけて、ロワール地方で伝統とされている製法、シュール・リー製法で製造されるワイン「ミュスカデ」をパリ地域で広めることに成功、ミュスカデワインの地位が確立したことにより、シュール・リー製法がINAOに認定された。
シェロー・カレのワインはヨーロッパの著名レストランのワインリストに名を連ねるまでの地位を得ている。シェロー・カレは海外マーケットの開拓も進め、2003年からはベルナール・シェロー・シニアの息子がドメーヌを率いている。現在も家族経営を続けながら、毎年高いクオリティのミュスカデを送り出している。