アロース・コルトン, ワイナリー

ルイ・ラトゥール

特徴・ポイント

ルイ・ラトゥール(Louis Latour)は、200年以上も家族経営を守り続けているブルゴーニュ屈指のワインメーカーだ。コート・ドール最大規模のグラン・クリュ(特級畑)の所有し、コルトンの帝王とも呼ばれている。エリゼ宮殿の晩餐会のメニューにも、コルトン・グランセィやコルトン・シャルルマーニュといったルイ・ラトゥールの代表作がリストされている。

ワインづくりのこだわり

ワインの熟成には伝統的なフレンチオークの樽を使う。商品に係るものは自らで、というこだわりのもと、職人が手作業で行う樽工場を所有し、ボトルのラベルもワイナリー内の印刷所でする。伝統を頑固に守り品質へのこだわりを続ける一方、常に新たな技術の追求にチャレンジし、最新のワイン造りに取り組んでいる。

Louis Latour

代表的なワイン

コルトン シャルルマーニュ

ブルゴーニュの2大白ワインのひとつとされるルイ・ラトゥールの代表作。コルトンの丘の南東の畑の完熟ぶどうをつかい、新樽で醸造する。芳醇で力強く、絶妙なバランスの酸味と渋みが口中に広がる。宮中晩餐会の定番としても有名なワインだ。

Louis Latour Corton Charlemagne 2006

ルイ・ラトゥール シャブリ プルミエ クリュ

ルイ・ラトゥールではプルミエ・クリュ(1級畑)を広い地域に所有しているため、特定の区域を選んでブレンドし、特定の畑の呼称ではなく、シャブリ プルミエ クリュと呼んでいる。すっきりとした酸とアプリコットのような香りが特徴の白ワインだ。

ワイナリーの歴史

ルイ・ラトゥールの歴史は、1731年に一族がブルゴーニュのコート・ド・ボーヌにぶどう畑を所有したことから始まる。1768年にアロース・コルトン村へ移住し、1797年に醸造家かつネゴシアンとして創業した。

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1895年、害虫被害でフランス中のぶどう畑が壊滅状態となったとき、4代目当主がコルトンの畑にそれまでのピノ・ノワール種に替え、初めてシャルドネ種を植栽した。これが功を奏し、ブルゴーニュ2大白ワインのひとつとして高く評価されている「コルトン シャルルマーニュ」が生まれることとなった。

困難に立ち向かい、新たなアイディアでチャレンジし続けるという“革新の精神”を継承し、世界屈指のワイナリーとして現在に至っている。

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