特徴・ポイント
ランソン(Lanson)はシャンパーニュ地方に1760年に創業されたシャンパンメゾンだ。ランソンのエンブレムの赤い十字架のデザインは、2代目のニコラ・ルイがマルタ騎士団の騎士であったことからブランドエンブレムとなった。また、ヴィクトリア女王の時代から長きにわたり英国王室御用達として愛飲されている。近年ではパリ・ダカールラリーやウインブルドンのスポンサーとしても知られている。
ワインづくりのこだわり
シャンパーニュ地方で作られ、ぶどうの収穫は全て手摘み、収穫の上限、製造法も厳格に決められ、伝統製法によるものだけがシャンパンを名乗ることができる。
ランソンは、マロラクティック発酵を行わない伝統製法で、法定期間の2倍以上の時間をかけてゆっくり熟成させることでぶどうの果実味やフレッシュさを残している。伝統技術を大切にしつつステンレスタンクなど最新設備の導入により高品質のシャンパン造りを目指している。
代表的なワイン
ランソン ブラックラベル ブリュット
りんごのフレーバー、キリッと引き締まったエレガントな辛口のシャンパン。
2013年には「インターナショナル・ワイン&スピリッツコンペティション」と「ワイン・レビュー・チャレンジ」で銀賞を獲得している。
ランソン ノーブル キュヴェ ヴィンテージ ブラン ド ブラン
ブラン ド ブランは、シャルドネ100%のシャンパンだ。繊細で清らかな果実や柑橘系の香りが蜂蜜のフレーバーによって豊かに広がるふくよかだが軽やかな飲み口が楽しめる。
ワイナリーの歴史
ランソンは、シャンパーニュ地方の大聖堂で知られる美しい街ランスにあるもっとも古いシャンパンメーカーのひとつだ。1760年にランスの行政長官フランソワ ドゥラモットにより設立された「ドゥラモット シャンパン ハウス」がランソンの前身だ。
1823年にジャン=バプティスト・ランソンとパートナーシップを組み、1837年に社名を「ランソン」に変更。1860年のヴィクトリア女王時代から英国王室に納められ、今のボトルネックにはエリザベス2世の名前が刻まれ、英国王室御用達の証が記されている。
1991年にシャンパンの販売数量世界第2位を誇る「マルヌ・エ・シャンパーニュ グループ」の傘下に入った。