セント・ハレット
特徴・ポイント セント・ハレット(St Hallett)は、南オーストラリアのワイン産地バロッサにあるワイナリー。オーストラリアのワイン評論家ジェームス・ハリデー氏により「5つ星ワイナリー」との評価を得るほど、セント・ハ…
新世界ワインの先駆け的存在であり、質・量共に世界のワイン市場でも重要な役割を果たすオーストラリアのワイン。比較的冷涼な南部の沿岸に位置する産地が多く、国際コンクールなどに入賞するほどの高品質なワインも一部には見られる。
そんなオーストラリアの「ワイン州」と呼ばれるのが、ここ南オーストラリア州だ。中でもオーストラリアの首都アデレードはぶどう畑に囲まれ、主だった銘醸地が周辺に位置する。南大洋からの影響で冷涼な場所が多いためだ。
高品質なワインとして有名なのは、シラーズを使った赤ワインだ。また、ライムストーン・コースト周辺ではカベルネ・ソーヴィニヨンも多く栽培されている。
白ワインについてはそれほど有名ではないが、クレア・ヴァレー周辺のリースリングは国際的な評価を得ている。
【南オーストラリア州の主な産地】
<バロッサ・ヴァレー>
南オーストラリア州の中で最も重要な産地、バロッサ・ヴァレー。その歴史は古く、現在でも古樹が多い。
丘陵地帯と峡谷地帯を有し、それぞれの地域の利点を生かしたワインが醸造される。シラーズを使ったフルボディの赤、芳醇な白ワイン、酒精強化ワインがメインだ。
<クレア・ヴァレー>
クレア・ヴァレーは標高400mほどの比較的高い場所で、リースリングの名産地として知られる。
十分な日照量による果実味と夜間の冷風がもたらす酸味とのバランスが素晴らしく、世界的な評価を得ている。
<アデレード・ヒルズ>
アデレード・ヒルズは白ワインの名産地として知られる。
曲がりくねった谷や丘が作り出すミクロクリマにより、品質の良いソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワールなどを生育することが可能になる。
<イーデン・ヴァレー>
イーデン・ヴァレーはクレア・ヴァレーと並び、リースリングの質の高さで知られる。
バロッサ地区にありながら温暖なバロッサ・ヴァレーと異なり、丘陵地は冷涼な気候を有する。シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンのワインも多く見られる。
<クナワラ>
海岸線に程近いこの産地では、海風の影響を受けて夏も穏やかな気候だ。カベルネ・ソーヴィニヨンの一大産地として知られ、しっかりとした骨格の素晴らしいワインが出来上がる。
赤褐色の土壌「テラ・ロッサ」が特徴的だ。
【その他の産地】
アデレード・プレインズ
カレンシー・クリーク
カンガルー・アイランド
ラングホーン・クリーク
マクラーレン・ヴェイル
マウント・ベンソン
マウント・ガンビア
パッドサウェー
リヴァーランド
ローブ
サザン・フルーイオ
サザン・フリンダース・レーンジズ
ラットンブリー
サザン・フリンダース・レーンジズの気候・風土 サザン・フリンダース・レーンジズは、アデレードの北にあるポート・ピーリーの西から北東に位置している産地だ。 南に銘醸地クレア・バレーがあり、多くの地理的な類似性がある。海洋…
特徴・ポイント ジェイコブス・クリーク(Jacob’s Creek)はオーストラリアで販売量No.1のワインブランド。世界各国のワインコンクールで高く評価されるワインを生み出し、2008年には世界のベストワイ…
サザン・フルーイオの気候・風土 サザン・フルーイオはカンガルー島を望む半島に位置するワイン産地だ。周囲から風が吹き込む地中海性気候で、首都アデレードから1時間ほどの距離にもかかわらず、夏場の気温は最大5℃近く低い。夏場は…
ラットンブリーの気候・風土 ラットンブリーは南オーストラリア州、ライムストーン・コースト地方のワイン産地だ。クナワラ、パッドサウェーの中間に位置する。栽培期、十分な日照量を確保しながら夜間は涼しいため、ぶどうはゆっくりと…
ローブの気候・風土 ローブは南オーストラリアに位置するワイン産地だ。ライムストーン・コーストに位置し、マウント・ベンソンと隣接している。ワイン産地としては非常に新しく、ぶどうの栽培が本格化したのはここ20年のことだ。 南…
リヴァーランドの気候・風土 リヴァーランドは南オーストラリア州とヴィクトリア州にまたがり、オーストラリア国内で最大の生産量を誇る産地だ。その生産量はオーストラリア全国の4分の1を占める。 この地の土壌は大きく2つに分かれ…
パッドサウェーの気候・風土 パッドサウェーは南オーストラリア州の南東に位置する産地。研究機関の調査により、この地がワイン用ぶどうの産地として有望であることが分かり、1963年にぶどうの栽培が始まった。 地域内には大きな山…