ヘシッシェ・ベルクシュトラーセの関連カテゴリ

ドイツは、フランスやイタリアと並ぶヨーロッパのワイン生産国。ライン川とその支流周辺を中心に産地が点在する。

ドイツはワイン生産国としては世界で最も北にあり、他の生産地よりも冷涼な気候であることがドイツワインの特徴に深く結びつく。

近年赤ワインの生産量が増えているが国内で消費されることが多く、国際的にはやはり白ワインの牙城であることに変わりはない。

ヘシッシェ・ベルクシュトラーセはドイツの中では温暖な地域であり、旧西ドイツ地域の産地の中では最も小さく、生産量はドイツ全体の0.5%を占めるにすぎない。主に、ウムシュタットとシュタルケンブルクの2つの生産地がある。

生産されるワインは約8割が白ワインであり、ぶどうはリースリング、ピノ・ブラン、ピノ・ノワールなどが使われる。

醸造されたワインの多くは地元で消費され、国際的に輸出されることは非常に稀だ。

ちなみにヘシッシェ・ベルクシュトラーセは春の観光地としてドイツ中に知られる場所だ。

【ヘシッシェ・ベルクシュトラーセの主な生産地】

<ウムシュタット>
ウムシュタットは、オーデンヴァルト山地北部の丘陵地に広がる産地であり、ぶどう畑は山の斜面に作られる。温暖な気候と長い日照時間が、良質のぶどうを育て上げる。
主にリースリングやシルヴァーナー、ピノ・ノワールなどが栽培され、香り高く爽やかな白ワインが醸造される。

<シュタルケンブルク>
シュタルケンブルクは、オーデンヴァルト山地の西側、ライン川沿いに広がる産地。「春の庭」と呼ばれる温暖な気候で、日照時間にも恵まれる。
リースリングを中心にミュラー・トゥルガウなどを栽培しており、辛口の白ワインおよび凍った状態のぶどうを使うアイスワインも多く生産される。