シュタルケンブルク

シュタルケンブルクワインの特徴とは

   

シュタルケンブルクの気候・風土

シュタルケンブルクは、ハイデルベルク北部にあるワイン生産地域ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ地方にあるべライヒ(生産地区)。

オーデンヴァルト山地の西側、ライン川東岸に沿うように、ヘッペンハイム、シェーンベルク、ツヴィンゲンベルクなどの村が栽培地とされている。

ぶどう畑のほぼ半分は、ヘッペンハイム村の南向きの斜面に広がっている。

土壌は主に黄土層で、粘土を含んだ砂岩・花崗岩が混在する。「春の庭」とも称される温暖な高原性の気候により、日照時間と降水量は十分。他にも、東のオーデンヴァルト山地により東風から守られるなど、好条件がそろう。

シュタルケンブルクのワインの特徴

シュタルケンブルクでは、リースリング種を中心に、ミュラー・トゥルガウ種、グラウブルグンダー(ピノ・グリ)種などが栽培されている。

白ぶどう品種が8割以上で、つくられるワインも白ワインが中心となるが、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)種、ドルンフェルダー種などを使用した赤ワインもつくられる。

辛口のワインを中心に、凍った状態のぶどうを搾ってつくるアイスワインも多く生産されている。

この地のワインは力強く豊潤で香り高い上質なものだが、畑の面積が小さく栽培が可能なぶどうの量も限られてくるため、生産量は少ない。

エピソード

シュタルケンブルク周辺は「ストラータ・モンタナ」と呼ばれる街道としてローマ時代から知られ、ローマ人が最初のぶどうを同地に植えたといわれている。

1971年にシュタルケンブルクより北東にある「ウムシュタット」地区とともに「ヘッシッシェ・ベルクシュトラーセ」地方が独立したワイン生産地域となった。現在13の公認ワイン生産地域の中でも1、2を争うほど小さい。

シュタルケンブルクの代表的なワイン

ベルクシュトラーセ・シュペートブルグンダー・トロッケン/へシッシェ・ベルクシュトラーセ葡萄生産者協同組合醸造所
ヘッペンハイマー・シュタインコップフ・リースリング・スペトレーゼ・トロッケン/修道院エーベルバッハ
ヘッペンハイマー・ツェンゲリヒト・クレセンティア・グラウブルグンダー・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン/修道院エーベルバッハ
ヘッペンハイマー・シュペートブルグンダー/フライベルガー醸造所
ヘッペンハイマー・セントゲリヒト・リースリング・カビネット/ヘッシッシェベルグシュトラーセ国立ワイン醸造場

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