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アブルッツォ州はイタリア中部東側に位置する。西にはイタリアを縦断するアペニン山脈がそびえ、東はアドリア海に至る。州のほぼ全域が山岳、もしくは丘陵地帯となり、日較差が大きい。気候は地中海性気候となる。

生産地区分には、州全域が指定される赤ワインD.O.C.のモンテプルチャーノ・ダブルッツォ、同じく白ワインD.O.C.のトレッビアーノ・ダブルッツォがある。また、コッリーネ・テラマーネはD.O.C.G.へ昇格している。それ以外に、コントログエッラ村を中心とした地域のワインが、独立してD.O.C.指定を受けている。

つくられるワインとしては、モンテプルチャーノ・ダブルッツォでつくられる、モンテプルチャーノ種による辛口の赤ワインが非常に有名だ。

【アブルッツォ地区の生産地区分】

<モンテプルチャーノ・ダブルッツォ>
アブルッツォ州全域。1968年D.O.C.認定。固有品種モンテプルチャーノ種による辛口赤と、チェラスオーロと呼ばれる薄い色合いをしたロゼのD.O.C.で知られる。
トレッビアーノ・ダブルッツォ種を中心とした辛口の白は、トレッビアーノ・ダブルッツォD.O.C.として1972年認定されている。また、テラモ丘陵近辺原産のワインは、D.O.C.G.に昇格。モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネとして2003年に認定された。

<コントログエッラ>
1996年D.O.C.認定。アブルッツォ州北部、グラン・サッソ山麓の丘陵地帯。国際品種を含む、幅広い品種のぶどうでワインがつくられる。
トレッビアーノ・トスカーナやパッセリーナを原料とした白、モンテプルチャーノにボルドー品種を混醸した赤やロゼ、トレッビアーノ・トスカーノによるスプマンテの他、極甘口タイプのパッシート、2年熟成タイプのリゼルヴァなど、つくられるワインも様々。