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スペインはイベリア半島に位置する国。フランス、イタリアに次いでヨーロッパ第3位のワイン生産量を誇り、さまざまな土地でその地方固有の品種を使い、個性豊かなワインをつくっている。国際的にはテンプラニーリョをメインとした赤ワインが非常に有名だ。

バレアレス諸島とはマヨルカ島やイビサ島などの地中海に浮かぶ島々を指し、州都はパルマ・デ・マヨルカ。地中海性気候に影響され、温暖な気候だ。

スペイン料理とカタルーニャ料理をミックスした食文化があり、ワインも多く消費される。マヨルカ島の中にはビニサレムとプラ・イ・リエバンという2つのDOがある。

マヨルカ島では、マント・ネグロ、テンプラニーリョを使用した赤ワインや、モル、シャルドネを使用した白ワインが醸造されている。ビニサレムのワインは85%が島内で消費され、14%は輸出される。残った1%のみがスペイン本土で消費されるために、スペイン在住者でもマヨルカワインを飲んだことがある人は少ない。

【バレアレス諸島の主な生産地】

<ビニサレム>
ビニサレムはマヨルカ島中部にある生産地。温暖な地中海性気候によりぶどうは果実味豊かに育ち、土壌も水はけの良い石灰質だ。
ビニサレムではマント・ネグロをメインとした赤、モルをメインとした白が醸造され、生産の規模が小さいことからほとんどが島内で消費される。

<プラ・イ・リエバン>
プラ・イ・リエバンはバレアレス諸島のマヨルカ島にある生産地。夏と冬の気温差があり、降雨量はあまりない。ワイン作りの歴史は長い。
マント・ネグロ、テンプラニーリョ、モル、シャルドネなどが栽培されている。赤ワインはフレッシュな早飲みタイプ。白ワインはアロマが豊かでフレッシュな味わいだ。