プラ・イ・リエパン

プラ・イ・リエバンワインの特徴とは

   

プラ・イ・リエバンの気候・風土

プラ・イ・リエバンはバレアレス諸島のマヨルカ島東部にあるワイン産地。2001年、ビニサレムに続いて2番目にD.O.認定された。

プラ・イ・リエバンは英語で”plain & east coast (平原および東海岸)”という意味。島のほぼ半分、パルマの東にあるアルガイダからフェラニチ、マナコル、アルタまでの地域に約250haほどの畑が登録されている。

冷涼な冬と乾燥した暑い夏が特徴で、降雨量は年間で約450ml程度。特に6月から8月の間は雨が少ない。古くからワインづくりの伝統を持つが、ここ10年間でクオリティは更に高まっている。

プラ・イ・リエバンのワインの特徴

プラ・イ・リエバンもビニサレム同様、赤と白のワインが生産されている。栽培される品種はマント・ネグロ、テンプラリーニョ、モル、シャルドネ、モスカテル(マスカット)、カリエット、モナストレル、メルローシラーピノ・ノワールなど。

赤ワインタンニンが少なく、フレッシュでフルーティーな味わい。白のシャルドネはトロピカルフルーツとバニラを思わせ、モスカテルはフローラル系のアロマを持つ。他にセミ・スパークリングワインやリキュールワインも作られている。

エピソード

紀元前よりワインづくりの歴史を持ち、1世紀頃に書かれた書物にもワインについての記述がみられる。イスラムを信仰するムーア人に統治されていた時期にも、コーランで禁止されているにも関わらずワイン生産の文化は保たれ続けた。

13世紀にアラゴン王ハイメ1世がマヨルカを奪還すると、ワイン作りは更なる発展を遂げた。

19世紀頃には27,000haものぶどう畑を有していたが、ビニサレム同様害虫フィロキセラの被害に見舞われてからはアーモンド畑に置きかわり、その規模は縮小していった。しかし、その後観光業の発展とともにプラ・イ・リエバンのワインもめざましい復興を遂げ、V.T.からD.O.へと昇格を果たした。

プラ・イ・リエバンの代表的なワイン

ミケル・ジェラベール アウトクトン 2010
ミケル・ジェラベール ゴロス・ブラン
ミケル・ジェラベール プティ・トレント
ミケル・ジェラベール 2007グラン・ソン・カウレス
ペレ・セダ リゼルヴァ

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