ベン・ロモンド・マウンテンの気候・風土
ベン・ロモンド・マウンテンは、セントラルコースト内にあるワイン生産地域の1つ。サンタクルーズ郡とカリフォルニア州の西の端に位置している。
ベン・ロモンド・マウンテンという名前から分かるとおり、ぶどうが栽培されているのは山地。1860年代からブドウ栽培を始め、1987年にワイナリーが設立された場所だ。現在では9000acの土地を使い、積極的にぶどう栽培に取り組んでいる。
山地であることから、標高は海抜2600フィート(792m)と高い。周りに遮るものがないことから、日中は太陽の陽射しが当たりやすく、ぶどうは美しい色合いをしている。その一方で気温はやや低いことから、生育期間自体は長め。じっくりと時間をかけて栽培するため、うまみが凝縮されたぶどうが特徴的。
栽培されているぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネ、ジンファンデルなどが挙げられる。
ベン・ロモンド・マウンテンのワインの特徴
ベン・ロモンド・マウンテンをはじめ、セントラルコースト地域のワインは非常にフルーティーなテイストで飲みやすい。食べごろの洋ナシやメロンといった果実味にハチミツやバニラの香りが広がり、特に女性から多くの支持を受けている。
口に含んだ瞬間は軽やかな味わいに感じるものの、アロマが広がるため非常に厚みも感じる。ただし、トゲのない酸味であるため、飲み口はあくまで軽やかである。
ミネラルを感じる余韻、そしてまるで乳製品を彷彿とさせる濃厚な風味が、豊かな後味を実現している。肉料理はもちろん、海鮮料理との相性も抜群である。
エピソード
アメリカには「Wine Enthusiast」というワイン愛好者たちが好んで愛読する雑誌がある。その雑誌では例年、世界のベストワイン100を決めているのだが、ベン・ロモンド・マウンテンのワインは49位にランクイン(2007年版)。ワイン通たちからも評価の高いワインである。
ベン・ロモンド・マウンテンの代表的なワイン
Beauregard 2004 Beauregard Ranch Vineyard Zinfandel