サン・ベルナーベの気候・風土
サン・ベルナーベは、アメリカ・カリフォルニア州モントレー郡南部に位置するワイン産地。AVAに認定されている。
モントレー郡における広大な栽培地モントレーAVAのサブアペラシオン(小区画)で、東部のサリナス・バレーと西部のサンタ・ルシア山脈の間に位置している。
10,117haほどあるAVAエリア内で、ぶどうが栽培されているのはおよそ800ha。ぶどう畑のあるエリアには多様な微気候や土壌のタイプが存在する。
太平洋の影響が強い北部の畑は比較的冷涼だが、南部はより温暖な気候。どちらも昼夜の温度差が大きいことは共通しているが、畑の場所により3度ほど気温には差が出る。
土壌は砂質がほとんどで水はけが良く、ぶどうの根は地中深くに伸び濃縮感のあるぶどうを栽培することができる。
サン・ベルナーベのワインの特徴
サン・ベルナーベでは、20種を超えるぶどう品種が栽培されている。
栽培されるぶどう品種には、シャルドネ種、リースリング種、ピノ・ノワール種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種など。
これらのぶどうは、ほとんどがカリフォルニア州のワイナリーに提供され、モントレーAVAの名称をラベルに記載したワインがつくられている。
この地にはワイナリーが少なく、サン・ベルナーベAVAの名称がラベルに記載されるワインは1~2割ほどだが、成熟したアロマと複雑さを備えたフルボディのワインが生産されている。
エピソード
サン・ベルナーベという地域の名称は、聖バルナバ(St. Barnabas)にちなんで名付けられたものだ。
1842年に最初にボトルワインがつくられた古くからの生産地だが、AVAの認定を受けたのは2004年と比較的新しい。
また、世界でも最も大きい単一畑の一つ「サン・バナーベ・ヴィンヤード」があることで知られている。
サン・ベルナーベの代表的なワイン
シラー サン・ベルナーべ/ロバート・ピコタ・ワイナリー
サン・ベルナーべ/デリカート・ファミリー・ワインズ
446 シャルドネ/ノーブル・ヴァインズ
242 ソーヴィニョン・ブラン/ノーブル・ヴァインズ
サン・ベルナーべ モントレー シラー/フォグ・ヘッド