サンタ･リタ･ヒルズの気候・風土
サンタ･リタ･ヒルズはカリフォルニアの南部、木々が生い茂り、果樹園が点在しているなだらかな丘陵地帯にあるワイン生産地。サンタ･バーバラの北にある山脈を越え、サンタ・イネズ川の谷の、海に近い下流域にある。
カリフォルニア南部は太平洋からの冷気が流れ込み、霧がかかるため涼しい。一方、降水量が少なく、霧が晴れてから日没までは暑い。このため、夜と日中の寒暖差がある。粘土を含む砂質土壌で、砂、海の堆積物、沖積層、段丘堆積物がベースとなっている。
ピノ･ノワール種が最も多く栽培されており、次にシャルドネ種が続く。この地の冷涼な気候は、これらブルゴーニュ品種のぶどう栽培に適している。また、ソーヴィニョン・ブラン種や、ドイツ品種のリースリング、ゲヴュルツトラミネールも栽培されている。
サンタ･リタ･ヒルズのワインの特徴
朝と夜の寒暖差は、ぶどうに酸味を与える。このため、独特の酸味を持ったワインがつくられる。
赤ワインはピノ･ノワール種からつくられるものが多くを占める。ブラックチェリーや野いちごなどの黒い果実味とアロマの香りがあり、酸味はあるが丸みを帯びたエレガントな味わいがある。
白ワインは酸味があるがさっぱりとしており、飲み口がマイルドだ。なかでもシャルドネ・サンタ･リタ･ヒルズ・サンディは高い評価を得ている。
サンフォードというワインや、メルヴィル・ヴィンヤード＆ワイナリーによって注目を集めるようになった。
エピソード
サンタ･リタ･ヒルズにはラ・プリシマ・ミッション州立歴史公園という美しい公園がある。
公園の中にはスペイン系のカトリック教会の伝道所が残されている。カリフォルニア州に21あるスペインのカトリック教会の伝道所の中で11番目に建設されたものにも関わらず、もっとも保存状態がよい。
サンタ･リタ･ヒルズの代表的なワイン
サンフォード ピノ・ノワール・サンフォード＆ベネディクト・ヴィンヤード
ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ・ディアバーグ
シャルドネ・サンタ･リタ･ヒルズ・サンディ
サムサラ・ワインカンパニー ケースラー・ハーク・ピノ・ノワール
ブリュワー・クリフトン ピノ・ノワール メルヴィル・ヴィンヤード
