ディアブロ・グランデの気候・風土
アメリカ・カリフォルニア州のスタニスラウス郡西部に位置し、3万5000acほどとカリフォルニア州の中でも最も小さいAVAのディアブロ・グランデ。しかもそのエリアのほとんどがゴルフ場と住宅地によって占められ、実際にぶどうが植えられているのは36acほどだ。AVA認定は1998年。
東側にはサラド・クリークAVAがあり、西側には標高mのディアブロ山がそびえる。ぶどう畑は海抜300~550mの位置に広がっている。
暑くて乾燥したカリフォルニアの夏だが、ディアブロ・グランデのぶどう畑には冷涼な空気と涼しい風が吹き付けるため、ぶどうが病気になりにくい気候条件となっている。
ディアブロ・グランデのワインの特徴
ディアブロ・グランデで栽培されているぶどう品種には、シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、サンジョヴェーゼ、シラー、バルベーラ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなど多岐にわたる。気候や土壌がセントラル・ヴァレーの他のAVAと大きく異なるため、ワインの味わいも独自のものとなっている。
ワイナリーはIsom Ranch Wineryのみ。ヨーロッパ式の設備と最新式の設備の中で、醸造からボトリングまで行われている。
エピソード
ディアブロ・グランデで唯一のワイナリーであるIsom Ranch Winery から、1998年に収穫されたぶどうで醸造されたワインが市場に出たのは2000年のこと。いくつかの賞を受賞し、ディアブロ・グランデのワインの品質の高さが認められることとなった。
しかしながら、ほとんどが地元のゴルフ場で消費されている。日本のみならず、海外にはまず出回っていないワインだ。