メリット・アイランドの気候・風土
アメリカ・カリフォルニア州ヨーロー郡に位置するクラークスバーグの中でも南にあり、その一部に組み込まれているのがメリット・アイランドAVA。クラークスバーグの中では最も早く、1850年代から農業地として開拓されてきた。
サクラメント川などの河川に囲まれたこの土地は、南北に10kmほど、東西に2.6 km、5000acほどの狭いエリアだ。
夏には日差しがたっぷりと降り注ぎ乾燥しているが、温度はそれほど上がらず、サンフランシスコ湾の影響で霧も出る。クラークスバーグAVAと同様、平らで肥沃な土地が広がり、ぶどうの大量栽培に適している。
主な土壌は、堆積土やローム層。栽培されたぶどうのほとんどが、他の土地に運ばれている。
1983年に一度独立したAVA認定を受けたが、1987年にクラークスバーグAVAの一部として修正された。
メリット・アイランドのワインの特徴
シャルドネを使用した白ワインやシュナンブランを使用した超甘口の白ワインのほか、カリフォルニアの固有品種であるプティ・シラーが主に栽培されている。
エピソード
この土地にある唯一のワイナリーが「ボーグル」。ぶどうの大量生産で知られた土地の中でも、高い品質のワインを生み出すワイナリーとして有名。ホワイトハウスにも納められている。
ただし、現在ボーグルが冠しているAVAは、メリット・アイランドではなく、クラークスバーグ。1987年にクラークスバーグAVAの一部に組み込まれて以来、メリット・アイランドAVAのワインはほとんど市場には登場していない。