ノース・コースト

ノース・コーストワインの特徴とは

   

ノース・コーストの気候・風土

アメリカ合衆国は、ヨーロッパ以外でつくられる、いわゆる「新世界ワイン」の旗手として重要な地域だ。特に西海岸・カリフォルニア周辺は、質・量ともに非常に重要な産地。高品質なワインが生産されるとともに、生産量は国全体の90%を占める。

サンフランシスコ北部、ゴールデンゲートブリッジで有名なサン・パブロ湾以北がノース・コースト地域となる。郡としてはナパ、ソノマ、レイク、メンドシーノ、ソラノの5つに分類される。中でもナパ、ソノマには、世界的に有名なワイナリーが多い。

栽培されるぶどうは、黒ぶどうではカベルネ・ソーヴィニヨン、白ぶどうではシャルドネの割合が多く、この2品種だけで全体の半分近くを占める。その他にはカベルネ・ブラン、メルローといったボルドー品種。温かい地域ではジンファンデル(プリミティーヴォ)も栽培される。AVA(アメリカ承認ぶどう栽培地域)の数は46と非常に多い。

ノース・コーストのワインの特徴

カベルネ・ソーヴィニヨン、もしくはボルドースタイルの混醸による赤ワインがメインとなる。カベルネ・ソーヴィニヨンによるものは重厚な味わいとなる。

有名なワイナリーとしては、ナパのオーパス・ワンロバート・モンダヴィ、ソノマではジョルダン、ブエナ・ヴィスタ・カーネロス、シルヴァー・オーク、ルイ・M・マティーニなどが挙げられる。

ワイナリーよりもぶどうの栽培農家のほうがはるかに多いのが、カリフォルニア全体の特徴。たとえばソノマにおいては、260のワイナリーに対し、800近いぶどう栽培農家がいる。ヨーロッパではワイナリーがぶどう栽培を行うことが多いが、カリフォルニアではほぼ分業制となる。

エピソード

カリフォルニアにおいて本格的なワインづくりが再開されたのは、禁酒法が解禁され、大戦も終結した1950年代以降と比較的最近だ。

しかし、ロバート・モンダヴィなどの尽力によって、現在では世界に名だたるワインが生産されている。ナパやソノマでは、ワイナリーを巡るツアーも開催されている。

なお日本と違い、21歳以上でなければ飲酒が認められないので注意が必要だ。

ノース・コーストの代表的なワイン

オーパス・ワン
ドミナス
リッジ・モンテベッロ

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