レイク・エリー

レイク・エリーワインの特徴とは

   

レイク・エリーの気候・風土

ニューヨーク地方のレイク・エリー地区は全米一のぶどう生産地として知られる。当然ワイン産業も盛んだ。

レイク・エリー地区はエリー湖の付近に位置し、日照量・風量が多い西側にワイン畑が集中する。
エリー湖の特徴は主に2つある。まず1つはデトロイト川など他の水源から水が流入していること。2つめは、エリー湖に流入した水は蓄積されることなくオンタリオ湖に流入するため、水位が変動しやすい、という点。こうしたサイクルを繰り返すため、2~3ヶ月程度で水が循環し、土壌にも常に新鮮で栄養豊富な水が蓄積される。これらが栄養豊富なぶどうの栽培を可能にしている。

Lake Erie Vineyard

湖の温度は比較的暖かく、藻などの育成にも適しており多様な生物が存在する。流入する栄養素だけでなく、生物によって生み出される栄養分も多様なので、質の高いぶどうが育つ。
冬季についても、西から東へ吹く風によって気温が温められる。また日照量もそれほど少なくないため、霜による被害は極めて少ない。こうした天然の気温調整機能により、安定したぶどう栽培が可能となっている。
この風を利用した発電なども行われており、エリー湖自体が、周辺地域における産業の中心地となっている。

レイク・エリーのワインの特徴

L1240885

栽培されるぶどうは、メルロー、カベルネ・フラン、シャルドネ、リースリング、ゲヴュルツトラミネール種がメイン。
それらからつくられるワインは、まろやかで芳醇な香りが特徴的。味にまとまりがあり、フルーティーさも兼ね備えているため、女性にも人気がある。

赤ワインはぶどうの凝縮された味と香り、白ワインは酸味と甘みのバランスが優れていると評される。デイリーワインよりも特別な日のワインとして利用される傾向にあるが、価格帯はバラついており、購入しやすいものも多い。

2012 ENR 5690 Climate Change Education Fortner

エピソード

もともと産業が盛んだったレイク・エリー地区だが、1960年頃には水質問題が悪化し、汚染水や廃棄物投棄による水質汚染が深刻化した。この事態を受けて、カナダとアメリカ両国が協力し、1987年頃から水質保全及び改善の取り組みが始まった。
その結果、現在では湖でのスケソウダラ漁が行われるまでに水質が回復している。

観光地としても発展著しく、9月に行われるワインフェスタ時などには観光客の量も非常に多くなる。

Fishermen catch the sunset at the Lorain lighthouse

レイク・エリーの代表的なワイン

Mazza Chautauqua Cellars Lighthouse Point Ros?
Mazza Chautauqua Cellars Concord
Johnson Estate Pink Niagara
Johnson Estate Concord
Mazza Chautauqua Cellars Pinot Grigio
Southern Tier Superpack
JOHNSON ESTATE CHAUTAUQUA RED
Southern Tier Bottle Cond
Chaddsford Blush

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