ロス・カーネロスの気候・風土
ロス・カーネロスは、ソノマ・カウンティ(郡)とナパ・カウンティにまたがるぶどう栽培地。ソノマとナパの南端に位置し、サン・パブロ湾に一番近い地域となっている。
このため、海からの冷たい風と霧の影響を受け、真夏でも最高気温が26度程度と、非常に冷涼な気候。土壌は、やせた粘土質ローム。また表土も浅いため、ぶどうが深く根を張り、硬質でミネラル分を多く含む実がなる。
ロス・カーネロスのワインの特徴
ロス・カーネロスは、1983年に政府承認のぶどう栽培地域であるAVAに認定された。冷涼な気候に適したピノ・ノワール種やシャルドネ種が主に栽培され、良質なワインがつくられている。また、品質の高いスパークリング・ワインもつくられている。
赤ワインは、程よい酸味と渋味で飲みやすく、ベリーやスパイシーの香りが豊か。白ワインは、しっかりとした酸味と甘みを持ち、フルーツの香りを楽しめる。
エピソード
AVAの境界線は、行政区分を基準に引かれることが多い。しかし、ロス・カーネロスの場合、微細な気候や土壌などの環境条件の差異であるマイクロクライメイトを基準に、境界線が引かれている。そのため、ソノマ、ナパの両カウンティにまたがっている。
ロス・カーネロスがある地域はかつて、酪農が盛んな地域だった。しかし、気候や土壌などからこの地の可能性を見込んで、フランスのシャンパーニュ・テタンジェ社やモエ・エ・シャンドン社、ガロ社などが投資。その結果、80年代後半から90年代にかけて、瞬く間に優れたぶどう栽培地となった。
ロス・カーネロスの代表的なワイン
ヴァイン・クリフ シャルドネ ロス・カーネロス/ヴァイン・クリフ・ワイナリー
カベルネ・ソーヴィニヨン/マボロシ・ワイナリー
シャルドネ・ロス・カーネロス/マボロシ・ワイナリー
ヴァイン・クリフ シャルドネ ロス・カーネロス/ヴァイン・クリフ・ワイナリー
クライン ロス・カーネロス シラー/クライン・セラーズ
ヴァイン・クリフ シャルドネ ロス・カーネロス/ヴァイン・クリフ・ワイナリー