ヨークヴィル・ハイランズの気候・風土
ヨークヴィル・ハイランズは、メンドシーノ・カウンティ（郡）にあるワイン生産地。カリフォルニア州サンフランシスコからおよそ150km北に位置する。メンドシーノ・カウンティは、岩の突き出た山や森林が多い地域で、面積の60%が森林に覆われている。同カウンティのワイン産地は、アンダーソン・バレー周辺と東部丘陵地帯に分けられ、ヨークヴィル・ハイランズは、アンダーソン・バレーの奥地に位置している。
カリフォルニアは地中海性気候で、日照時間が長く温暖で乾燥している。また、昼と夜の温度差が大きい。しかし、太平洋を流れる寒流の影響で、地域によって気候に大きな違いがある。ヨークヴィル・ハイランズは、太平洋に注ぎ込むナヴァーロ川を通って、冷たい海風や霧が流れ込むため、カリフォルニアで最も冷涼なぶどう栽培地となっている。土壌は、堆積土壌が中心。
ヨークヴィル・ハイランズのワインの特徴
ヨークヴィル・ハイランズは、1998年に政府承認のぶどう栽培地域であるAVAに認定された。冷涼で乾燥しているため、病気や害虫の被害が少ない。そのため、オーガニック栽培が盛んで、ぶどう栽培面積のおよそ25%が有機認証を受けている。
冷涼な気候に適した、ピノ・ノワールやシャルドネ、リースリング、ゲウェルツトラトミネールといった品種が栽培されている。
赤ワインは、穏やかな酸味と程よい渋味で飲みやすく、ベリーやスパイシーの香りを楽しめる。白ワインは、甘味と穏やかな酸味を持ち、フルーツの香りが豊か。
エピソード
北カリフォルニアのワイン産地と言えば、ナマ・カウンティやソノマ・カウンティがよく知られている。これらに比べるとメンドシーノ・カウンティはあまり知られていない。しかしぶどう栽培は古くから盛んに行われていて、良質なワインを産出している。
ヨークヴィル・ハイランズは、メンドシーノ・カウンティにある10のAVAの中では、中規模のぶどう栽培地。
ヨークヴィル・ハイランズの代表的なワイン
ドリューウィアー・ヴィンヤードヨークヴィル／ドリュー・ファミリー・セラー
ハイ・ローラー／ヨークヴィル・セラーズ
プティ・ヴェルド／ヨークヴィル・セラーズ
カベルネ・ソーヴィニヨン／ヨークヴィル・セラーズ
リチャード・ザ・ライオン・ハート／ヨークヴィル・セラーズ
ソーヴィニヨン・ブラン／ヨークヴィル・セラーズ
セミヨン／ヨークヴィル・セラーズ
