エオラ・アミティ・ヒルズの気候・風土
エオラ・アミティ・ヒルズはポートランドから南へ車で35分の距離にあり、北はアミティから南はセイラムに至るまで、南北に24km、東西に10km広がっている。面積は3万7900ac。
コースタル山脈によって太平洋からの冷風は妨げられているが、カスケード山脈とコースタル山脈に挟まれたヴァン・ドゥーザ・コリドールと呼ばれる細長い形状の谷によって、夏の夕方には冷風が入ってくる。そのため、夏はあまり気温が上がらず穏やか。冬は温暖な過ごしやすい気候だ。
土壌は古代の溶岩流と同様の玄武岩を含んだ火山性土壌のため、水はけがよい赤土。phも高く、程よい酸味とタンニンを含んだぶどうを栽培できる。標高250~700フィートの間にぶどう園が多く、冷涼な気候からピノ・ノワールの産地として有名だ。
エオラ・アミティ・ヒルズのワインの特徴
エオラ・アミティ・ヒルズのワインは、気候や土壌の特徴が大きく影響している。ヴァン・ドゥーザ・コリドールを通って夏の夕方に吹き抜ける冷涼な風は、ぶどうをゆっくりと熟成させる。しっかりとした赤い果実の風味と、爽やかな酸味や強過ぎないタンニンが特徴的だ。
古代溶岩流と同様の火山性土壌により濃度の高いフルーツを作ることができるため、昔からこの地域のワインは“果実やフルーツのワイン”として知られていた。
家族で営まれている小規模のワイナリーが多く、標高の差により土壌と気候が異なるため、多種多様のワインが醸造されている。ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ・リースリングなど冷涼な気候で栽培される品種が代表ワインとなる。
エピソード
エオラ・アミティ・ヒルズは2006年にAVAとして制定された。エオラ(Eola)とは、この地域の「風が強い」気候の特徴から名付けられており、ギリシャ神話に登場する風神「アイオロス」という名前が地域名の由来になっている。
エオラ・アミティ・ヒルズの代表的なワイン
ピノ・ノワール リュミエール エオラ・アミティ・ヒルズ キュヴェ/ ジェイ クリストファー
ナットハウス シャルドネ エオラ・アミティ・ヒルズ/アーガイル
セブン・スプリングス・ヴィンヤード ラ・スルス シャルドネ エオラ・アミティ・ヒルズ/イブニング・ランド・ヴィンヤーズ
セブン・スプリングス・ヴィンヤード ラ・スルス ピノ・ノワール エオラ・アミティ・ヒルズ/イブニング・ランド・ヴィンヤーズ
セブン・スプリングス・ヴィンヤード ピノ・ノワール エオラ・アミティ・ヒルズ/イブニング・ランド・ヴィンヤーズ