クレア・バレーの気候・風土
クレア・バレーは南オーストラリア州のマウント・ロフティ山脈エリアで最も北に位置する産地で、アデレードから130kmほど離れている。
畑の多くは標高400mほどの比較的高い場所にある。夏場には暖かな日差しが降り注ぎ、夜間は涼しくなるという理想的な気候だ。
土壌はドイツのモーゼルやラインと似たスレート岩や石灰岩の上に肥沃な沖積層があり、その個性によってワインの繊細な風味が形成される。
クレア・バレーのワインの特徴
クレア・バレーはオーストラリア随一のリースリング産地として知られている。十分な日照量により育まれるトロピカルフルーツのような果実味、また夜間の涼しさはキリッとしたライムのような酸を作り出す。
この地の辛口なリースリングは、世界の中で最も優れたリースリングと言われるほどで、最も優れたものに関しては20年以上の熟成も可能と言われている。
赤ワインについてはシラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンがメイン。昼夜の温度差が深みのある色味と複雑味をもたらす。
エピソード
クレア・バレーは19世紀初頭まで歴史をさかのぼることのできる古い産地。同時に高い質を誇るブティック・ワイナリーが集まる産地としても有名だ。
同地ではワイナリーやレストランを巡ることのできる「リースリング街道」があり、レンタサイクルなどで楽しめるため、多くの観光客が訪れる。
クレア・ヴァレーの代表的なワイン
・ハンリンヒル・リースリング/ペタルマ
・ザ・ロッジヒル・ドライ・リースリング/ジム・バリー
・リースリング/グロセット・ポリッシュ・ヒル
・リースリング/パイクス