サザン・フルーイオの気候・風土
サザン・フルーイオはカンガルー島を望む半島に位置するワイン産地だ。周囲から風が吹き込む地中海性気候で、首都アデレードから1時間ほどの距離にもかかわらず、夏場の気温は最大5℃近く低い。夏場は雨がほとんど降らず、灌漑設備が必要だ。
石灰岩層に砂質土壌や小石や砂利混じりの堆積土が積もっている。
サザン・フルーイオのワインの特徴
特徴的なこの地の気候を生かし、リースリングが栽培されている。辛口、半甘口の両方が作られ、どちらもきりりとした酸味に裏打ちされ奥行きのあるワインとなっている。
他に、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローが作られ、暖かな年には非常に魅力的な赤ワインに仕上がる。他に、シラーズやシャルドネも栽培されている。
エピソード
サザン・フルーイオでのぶどう栽培は1853年まで歴史をさかのぼることができるが、ぶどう畑の大半を大規模な森林火災で焼失したことがある。
近年、再びこの地に多くのぶどう園が開発された。サステナブルをテーマにしたワインづくりを目指しているつくり手もあり、今後が期待されている。
サザン・フルーイオの代表的なワイン
・フォギー・ヒル・ピノ・ノワール/タパナッパ
・ピノ・グリージョ/プリモ・エステート