ペムバトンの気候・風土
ペムバトンはパースのはるか南、西オーストラリアの南沿岸から20kmほど内陸に位置するワイン産地だ。
北にマンジマップ、左右にグレート・サザンやマーガレット・リバーといった銘醸地と隣接する。
インド洋と南大洋の両方の影響を受け、良質なピノ・ノワールの育つ冷涼な気候。また、隣接するマンジマップと距離は近いが地質上の個性は異なり、2006年に別々のGI(地理的呼称)として認証された。
ペムバトンの特徴
西オーストラリアには珍しく、ペムバトンでは良質のピノ・ノワールが育つ。
またシャルドネの栽培も盛んで、繊細な風味を生かしたエレガントなワインを醸造している。
さらに地域内の比較的温暖な場所では、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーズ、メルローも栽培されている。
エピソード
マンジマップとペンバトンはすぐ隣に位置するが、ペンバトンの土壌は冷涼で、マンジマップの土は乾燥した熱い土だ。
もちろん収穫されるぶどうの質は全く異なり、ワインの醸造家たちはかつて1つであったこの産地区分を2つに分けるべきだと主張をしてきた歴史がある。
その主張は2006年に認められた。オーストラリア国内の多くのGIの中で、この2つが最も新しいGIである。
ペムバトンの代表的なワイン
・ピノ・ノワール/シルクウッド
・シラーズ/ピカルディ
・ピノ・ノワール/フォンティズ・プール
・リースリング/ベラルマイン・ワインズ