コート・デュ・ローヌ ヴィラージュの気候・風土
フランス南部に南北200km、東西100km以上にわたって広がるワイン産地・コート・デュ・ローヌの中でも、良質なワインをつくると認められた94の村に「コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ」を名乗ることが認められている。
さらにその中でも優れたワインをつくる18の村は、「コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ」の後に、自らの村名を入れることができる。
ぶどう畑は南向きに位置し、日当たり良好。砂利が所々に混ざり、粘土状の石灰岩を含んだ土壌だ。
栽培しているぶどうの品種はバラエティに富んでおり、グルナッシュ、シラー、カリニャン、サンソー、ムールヴェードル、クレレット、ルーサンヌ、ヴィオニエ、ブールブーランを栽培。
コート・デュ・ローヌ ヴィラージュのワインの特徴
コート・デュ・ローヌ ヴィラージュでは赤・白・ロゼのワインを作っているが、大半は赤ワインになる。
前述のとおり、94の村がつくるワインが「コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ」と冠することができるため、まろやかで芳醇なタイプから、フルボディな口当たりのタイプまで、さまざまなワインがある。土壌が乾燥している地帯はさっぱりしたワインが多く、粘土状の土壌は深みのあるワインとなる。2004年以降、規定により品種を2種類ブレンドすることになり、酸味と甘みを交互に感じられるワインも登場してきた。
エピソード
コート・デュ・ローヌ ヴィラージュのワインは、コート・デュ・ローヌを名乗るワインよりもワンランク上とされているが、実際は対象が広域にわたるため、その品質は作り手によって大きく異なっている。
大量に流通しているため、手軽に楽しめるワインとして親しまれている。日本でも比較的簡単に入手可能だ。
コート・デュ・ローヌ ヴィラージュの代表的なワイン
コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ レ・コトー・シストゥ・セギュレ
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ ルージュ キュヴェ・スティエ
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ アラン・パレ
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ タンデム
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ ルージュ・ガランス