コトー・ド・ローバンス

コトー・ド・ローバンスワインの特徴とは

   

ロワール地方のAOCで、シュナン・ブラン種から甘口白ワインが造られる。AOCコトー・デュ・レイヨンの北側、ロワール河の南に延びる支流のオーバンス川流域に位置する。メーヌ・エ・ロワール県内の10のコミューンにこのAOCが認められている。

アンジェ市の南に位置するこの地区には、ブルゴーニュなどフランス各地のワイン産地で親しまれているブドウ栽培の守護聖人サン・ヴァンサンを奉るルネッサンス様式の教会、サン・ヴァンサン教会があることでも知られる。1950年にAOC認定を受けたこの地区は、日当たりと風通しが良くブドウの生長が早く進み、わずかな例外を除いて非常に高品質な、遅摘みワインとしてはやや軽めの甘口白ワインが造られる。耕作面積は180ヘクタール、ロワール河とその支流であるオーバンス川の浸食による片岩の土壌で、無数の小さな斜面が様々な方角に面している丘陵地である。果実は遅摘みの干しブドウとして収穫され、貴腐菌の恩恵を受けたものは貴腐ブドウとして、丁寧に選別されて手摘みで収穫される。耕作面積は180ヘクタール、ロワール河とその支流であるオーバンス川の浸食による片岩の土壌で、無数の小さな斜面が様々な方角に面している丘陵地である。

シュナン・ブラン単一品種で貴腐又は遅摘みの甘口白ワインが造られるが、繊細な香りが爽やかと評される。中熟程度のワインで2年から8年の熟成が可能で、最も凝縮したものは15年以上の熟成が可能。AOCコトー・デュ・レイヨンのものよりもより滑らかで軽いとされ、第一印象は丸く余韻は生き生きとしていてバランスが良い。

このAOCに認定される生産者は遅摘みや貴腐ブドウの収穫が義務付けられている。2003年には貴腐ワインの認定であるSGNを受け、これに該当するものは収穫時のブドウ糖度が1リットル当たり230グラム、ワインの残糖度が34グラム以上と定められた。しかしこうした条件を満たすブドウの収穫やワイン醸造方法は費用対効果が低く、生産者にとっては継続が厳しいため、ブドウ畑を赤のカベルネ種に植え替えてロゼのカベルネ・ダンジュや辛口の赤ワインに転向するところも多い。

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