ブルグイユ

ブルグイユワインの特徴とは

   

ブルグイユの気候・風土

ブルグイユはヴァル・ド・ロワール地方のAOC。ロワール川対岸のシノンと環境が非常に似ているワイン産地だ。

気候は穏やかな海洋性気候で、土壌は「タフォー」と呼ばれるロワール地方独特の堆積岩。このタフォーは海洋化石と砂などで構成されている。水を急速に吸収し、ゆっくり広めるその独特な地質は、ぶどうの栽培に適している。

Saint-Nicolas-de-Bourgueil

ブルグイユのワインの特徴

ブルグイユでは赤ワインロゼワインのAOC呼称が認められている。特に高品質な赤ワインは有名だ。

主に使われるぶどうはカベルネ・フランだが、10%以下ならばカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることも認められている。

濃いルビーレッドにカシス系の香りが特徴であり、早飲みのタイプは軽やかで、長熟のタイプは力強く仕上がる。

Fête des Vins de Bourgueil 2010 à Tours

代表的な生産者/当たり年

ブルグイユの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、キャサリン・エ・ピエール、ドメーヌ・ギオン、ヤニック・アミラート、ドメーヌ・デュ・シェスナー、ドメーヌ・ル・ピン、ドメーヌ・デュ・ラ・シェヴァレリー、ドメーヌ・デュ・ラ・ブットなどが挙げられる。

ロワール地方のワインは、2005年、2002年、1996年、1990年、1989年の出来が良いと評価されている。

ブルグイユで生産されるワインは、1000~3000円台くらいの価格・値段のものがほとんどだ。

Magnum de Bourgueil

エピソード

この土地ではカベルネ・フランは「ブルトン」、シュナン・ブランは「ピノー」と呼ばれる。

ブルトンとはこの地のカベルネ・フラン栽培を発展させたアボット・ブルトンに由来し、この地のワインへの信用度を上げるためのシノニム(別名)であった。

ブルグイユでは古くローマ時代よりぶどう栽培が行われているが、18世紀前後に強大な勢力を誇ったサン・ピエール修道院により発展・拡大された。

Domaine Breton, Bourgueil, Loire, France

ブルグイユの代表的なワイン

・ブルトン・ブルグイユ・ル・ペリエール/キャサリン・エ・ピエール
・ブルグイユ・キュヴェ・ドメーヌ/ドメーヌ・ギオン
・ブルグイユ・ル・カルティエ/ヤニック・アミラート
・ブルグイユ・キュヴェ・ド・シェスナー/ドメーヌ・デ・シェスナー
・ブルグイユ・ディプティーク・デルニエール・クリ/ドメーヌ・ド・ラ・シェヴァレリー

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