モンルイ・シュール・ロワールの気候・風土
モンルイ・シュール・ロワールは、フランス中西部ロワール地方にあるトゥーレーヌ地域の一角を占める。
ロワール川を挟んでヴーヴレ地区と向かい合っている。栽培されているブドウ品種はシュナン・ブランで、対岸のヴーヴレと同じ品種を使用したワインが造られている。
石灰の混ざった粘土質の土壌が極上の白ワイン品種のブドウを育て上げる。しかしモンルイ・シュール・ロワールは同じ川の両岸でありながら、ヴーヴレに比べて地形が平坦で受ける日差しが違うため、出来上がるワインの味も若干違う。シュナン・ブランは本来個性に欠けるといわれているが、ロワール川支流の豊かな恵みがその繊細な味を引き出している。
“Grape gathering” by Stefan K?hn – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Commons.
モンルイ・シュール・ロワールのワインの特徴
ヴーヴレと並び、ロワール地方を代表する白ワインの産地で「モンルイ・シュール・ロワール」が代表的なワイン。シュナン・ブラン単品種100%で造られる。タイプはヴーヴレと同じだが、若干モンルイ・シュール・ロワールの方が軽やかで爽やかな味わいだ。
酸味・ミネラルのバランスが良く、アプリコット・かりん・梨など、フルーティな香りが含まれる。生産量は少ないが安価で飲みやすく、手頃な白ワインとしてフランス国内でも人気が高い。
エピソード
美しい古城が立ち並ぶロワール渓谷の中でも、特に名高いラ・ブルデジエール城が建つ。トマト栽培に没頭した城主の影響を受け、今でも600種以上のトマトが栽培されている。築城の際に石を切り出した穴は、現在でもカーヴとして利用されている。
モンルイ・シュール・ロワールの代表的なワイン
モンルイ・シュール・ロワール/クレイ