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ミッテルハート・ドイチェ・ヴァインシュトラーセの気候・風土
ミッテルハート・ドイチェ・ヴァインシュトラーセは、ドイツ南西部・ファルツ地方にあるベライヒ(ワイン生産地区)のひとつだ。ファルツのベライヒはノイシュタットの町を境として南北に分かれており、ここは北側となる。南はズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセとなる。
土壌は粘土と泥炭質の混合土壌。気候は西岸海洋性気候に属し、年間降雨量は650mm程度。
栽培されるぶどうはリースリングが多い。ほかはシュペートブルグンダー、ミュラー・トゥルガウなど。
ミッテルハート・ドイチェ・ヴァインシュトラーセのワインの特徴
主にリースリングによる辛口(トロッケン)の白ワインが生産されており、土中の豊富なミネラルにより、味わい深いワインとなる。醸造所によってはエレガントな甘口のワインをつくっているところもある。
ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセに比べ、有名な畑や醸造家が多い。特に「ファルツの3B」と称される3つの醸造所(バッサーマン・ヨルダン、フォン・ブール、ビュルクリン・ヴォルフ)が有名だ。
バート・デュルクハイムのすぐ南にあるダイデスハイム村やフォルスト村を拠点とするこれらの醸造所は、ワイン専門誌「ゴー・ミヨ」において非常に高い評価を獲得している。
また、ダイデスハイムの南に隣接するルッパーツベルク村にあるクリストマン醸造所は、2007年からVDP(ドイツ優良ワイン生産者協会)の会長を務めている。この醸造所も「ゴー・ミヨ」誌において高い評価(4房)を獲得している。
エピソード
ファルツは、南北に生産地を縦断する「ワイン街道(ドイチェ・ヴァインシュトラーセ)」があることで知られる。これは、1935年に制定された85kmの街道だ。
街道沿いにはワインにちなんだ観光スポットが数多く存在するが、特に有名なのがバート・デュルクハイム市街にある大樽(デュルクハイマー・ファス)。
1943年につくられた、世界一大きなワイン樽だ。その容量はなんと170万リットルにも及ぶ。人数にして650人を収容できるこの大樽、もはや建物といったほうが正しいかもしれない。
ミッテルハート・ドイチェ・ヴァインシュトラーセの代表的なワイン
シュペートブルグンダー・ クーベーアー / クリストマン醸造所
リースリング・クーベーアー・トロッケン / バッサーマン・ヨルダン醸造所
ヴァッヘンハイマー・ゴルドバッヘル スペトレーゼ・トロッケン / ビュルクリン・ヴォルフ醸造所
ルッパーツベルガー・ライターファト スペトレーゼ・トロッケン / ビュルクリン・ヴォルフ醸造所