アルザスのリボーヴィレの町並みと斜面に広がるガイスベルグのブドウ畑
ワイナリー

トリンバック

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トリンバック(Maison Trimbach)は、フランス・アルザス地方リボーヴィレを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、トリンバックの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

アルザスのリボーヴィレの町並みと斜面に広がるガイスベルグのブドウ畑
トリンバックが拠点を置くリボーヴィレの町と、背後に広がるガイスベルグのブドウ畑(画像: Marylou Jean / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

トリンバックとは

産地とスタイル

トリンバックは、フランス・アルザス地方リボーヴィレの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

アルザスのリボーヴィレに広がる緑のブドウ畑と遠くの丘陵
ヴォージュ山脈の麓、リボーヴィレの丘陵に連なるアルザスのブドウ畑(画像: Ji-Elle / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

評価される理由

アルザス地方リボーヴィレに拠点を置き、1626年から家族の歴史をつなぐワイナリーです。土地と品種の輪郭を隠さない、辛口で端正、精密なスタイルを軸にしています。生産の約半分を占めるリースリングを中心に、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ブラン、ピノ・ノワールなどを手掛け、親しみやすいクラシックから長期熟成型の単一畑ワインまで、アルザスの多様なテロワールを段階的に伝えています。

ワインづくりのこだわり

収穫した白ブドウは破砕後、4基の空気圧式プレスで穏やかに圧搾し、果汁を重力で地下のセラーへ送ります。清澄した果汁は、クラシックな一部のワインを除いて区画ごとに温度管理タンクで発酵。ピノ・ノワール以外はマロラクティック発酵を行わず、発酵後はテイスティングで期間を見極めながら澱とともに置き、さらに細かな澱の上で数か月熟成します。古い大樽とステンレスタンクを使い分け、果実の純度、引き締まった酸、ミネラル感を保つことを重視しています。

トリンバックの暗い地下セラーに一列に並ぶ木製の大樽
伝統と精密な醸造をつなぐ、トリンバックのセラーに並ぶ木製の大樽(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

代表的なワイン

Trimbach Riesling

複数のアルザスのテロワールから選んだリースリングを、辛口でまっすぐ、精密に仕立てるクラシック・レンジの一本。柑橘や白い果実を思わせる清涼感と伸びやかな酸があり、魚介、白身肉、アルザス料理まで幅広く合わせやすいワインです。

Riesling Réserve

リボーヴィレとユナヴィール周辺の完熟果を厳選するリザーヴ。果実の厚みと緊張感のある酸、細やかなミネラル感をバランスよく備え、辛口で端正なトリンバックらしさを一段深く楽しめます。

Riesling Frédéric Emile

ワイナリーを見下ろすグラン・クリュ、ガイスベルグとオステルベルグのリースリングから造るシグネチャー。平均樹齢約45年のブドウを手で厳しく選び、力強さ、細く刻まれた酸、石灰質由来のミネラル感を長い熟成力へつなげています。

Riesling Clos Sainte Hune

ユナヴィールのグラン・クリュ、ロザケールの中央にある1.67ヘクタールの区画から生まれる希少な辛口リースリング。石灰質を主体とする深い土壌、古木、風から守られた冷涼で乾燥した環境が、凝縮感、熟した酸、長い余韻をもたらします。通常の生産量は約7,000本で、長期熟成を前提とするトリンバックの象徴です。

白い背景に立つトリンバック ピノ・グリ レゼルヴ 2007年のボトル
黄色いラベルと家紋が印象的なトリンバック ピノ・グリ レゼルヴ 2007年(画像: Michal Osmenda / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

ワイナリーの歴史

トリンバック家のワイン造りは、ジャン・トリンバックがリクヴィールで葡萄栽培家となった1626年に始まります。1840年にワイナリーをユナヴィールへ移し、フレデリック・エミール・トリンバックの時代には1875年のブリュッセル国際博覧会で名誉賞を獲得して国際的な評価を築きました。1919年にはクロ・サンテューヌのラベルが誕生し、1920年に現在のリボーヴィレへ移転。1967年にはシグネチャーのキュヴェ・フレデリック・エミールが生まれ、現在は13代目も加わって家族の仕事を受け継いでいます。

トリンバックを写真で見る

ブドウなどの彫刻が横木に施されたトリンバックの大きな木製樽
ブドウと人物の彫刻を施した、トリンバックの歴史ある木製大樽(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
ワイングラスのそばでトリンバックのピノ・ブランを手にするアンヌ・トリンバック
13代目として家族の仕事を受け継ぐアンヌ・トリンバックとピノ・ブランのボトル(画像: Agne27 / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
トリンバックのセラーに並ぶ新旧の木製大樽と黒板の管理表示
世代を超えるセラーの時間を伝える、使い込まれた大樽と新しい木肌の大樽(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
トリンバックの暗いセラーに置かれた年代を感じさせる木製大樽
リボーヴィレのトリンバックに残る、深い色合いへ変化した歴史ある大樽(画像: Megan Mallen / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

トリンバックのおすすめワイン

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トリンバックの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Trimbach Riesling 2023 dry white wine 750ml

トリンバックらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

トリンバックは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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