ズユートリッヒェ・ヴァインシュトラーセ

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセワインの特徴とは

   

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセの気候・風土

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセは、ドイツ南西部・ファルツに2つあるベライヒ(ワイン生産地区)の1つだ。

ファルツのベライヒは南北に分かれており、南がこの地域、北がミッテルハート・ドイチェ・ヴァインシュトラーセとなる。フランス国境と接した南端にはシュヴァイゲンの町がある。

土壌は黄土、石灰質、粘土質の混合土壌。気候は西岸海洋性気候で、年中通して穏やかで雨に恵まれる。年間降雨量は650mm程度。

栽培されるぶどうはリースリングが多い。ファルツは世界最大のリースリングの産地としても知られる。それ以外ではブルグンダーのほか、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローなどのフランス品種も栽培されており、ワインづくりにおいてもフランスからの影響は強い。

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセのワインの特徴

リースリングによる白ワインのほか、シュペートブルグンダーやドイツ固有の交配品種・ドルンフェルダーによる赤ワインがメインとなる。北のミッテルハートと比べ、総じて軽い味わいのフレッシュなワインが多い。

生産者では、ジーベルディンゲンにあるエコノミラート・レープホルツ醸造所が非常に有名。ワイン専門誌「ゴー・ミヨ」において、ファルツでは唯一となる最高評価の5房を獲得している。また、赤ワインで高い評価を受けるシュヴァイゲンのフリードリヒ・ベッカー醸造所も有名。

エピソード

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセのあるファルツは、ラインヘッセンの南に位置する。ぶどう畑の面積は22,800haにも達し、ドイツにおける13の地域指定の中ではラインヘッセンに次ぐ第2位の広さを誇る。

生産地を南北に縦断するワイン街道(ドイチェ・ヴァインシュトラーセ)も有名だ。北はボッケンハイムから南はシュヴァイゲンまで85kmの道のりで、道中にはランベルト教会やヴァッヘンハイム城など数々の観光名所がある。ファルツはこのほかにも、ライン川に沿って走るサイクリングロードなどでも知られる。

ズュートリヒェ・ヴァインシュトラーセの代表的なワイン

リースリング・クーベーアー・トロッケン / エコノミラート・レープホルツ醸造所
ソーヴィニヨン・ブラン・シュペートレーゼ・トロッケン / レープホルツ
シュペートブルグンダー・カルクゲシュタイン / フリードリヒ・ベッカー醸造所

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