マンスフェルター・ゼーエン

マンスフェルター・ゼーエンワインの特徴とは

   

マンスフェルター・ゼーエンの気候・風土

マンスフェルター・ゼーエン地区があるザーレ・ウンストルート地域は、ドイツ最北端のぶどう栽培地。旧東ドイツに位置する。

ドイツには主なワイン生産地が13あるが、そのうち旧東ドイツにあるのは、ザーレ・ウンストルート地域とザクセン地域の2地域だけだ。

ザーレ・ウンストルート地域では、エルベ川の支流であるザーレ川とウインストルート川流域の傾斜地でぶどうが栽培されている。ザーレ・ウンストルート地域には、マンスフェルター・ゼーエン地区のほかにシュロス・ノイエンブルク地区とテューリンゲン地区がある。

ザーレ・ウンストルート地域は、北緯51度付近に位置し、年間の平均気温は10度弱。だが、年間1600時間にも及ぶ日照時間と年間500mmという少ない降水量により、良質なぶどうが栽培されている。

土壌は、主に石灰岩だが、ブンテル砂岩、黄土粘土、コイパー粘板岩もみられる。三畳紀の貝殻を含む石灰岩のため、ミネラルを感じさせるワインができる。

マンスフェルター・ゼーエンのワインの特徴

ザーレ・ウンストルート地域のぶどう栽培地は660haだが、ドイツ統一後、増えつつある。

主に白ワインがつくられ、およそ30種類のふどう種が栽培されている。中でもミュラー・トゥルガウ種が一番多く栽培されており、続いてヴァイスブルグンダー種やジルヴァーナー種も多く栽培されている。

白ワインは、辛口。フルーティーな香りを持ち、ミネラルを感じる軽い口当たり。赤ワインは、ポルトギーザー種や、ブラウアー・ツヴァイゲルト種、シュペートブルグンダー種からつくられ、フルーティーで力強い。

エピソード

東ドイツ時代から人気を誇るスパークリングワイン「ロートケップヒェン(赤ずきん)」は、今も健在。ザーレ・ウンストルート地域のフライブルクでつくられているこのワインは、東ドイツ製品の数少ない生き残りである。

マンスフェルター・ゼーエンの代表的なワイン

シュペートブルグンダー・ヴァイスヘルプスト・カビネット・トロッケン/パヴィス醸造所
ヴァイサー・ブルグンダー・シュペートレーゼ/パヴィス醸造所
ヴァイサー・ブルグンダー・エーデルアッカー・グローセス・ゲヴェックス・シュペートレーゼ -S- トロッケン/パヴィス醸造所
プフォルテンザー・ケッペルベルク・ジルヴァーナー・トロッケン・ザーレ・ウンストルート/リュツケンドルフ醸造所
トラミナー・シュペートレーゼ・トロッケン・ゴールドキャプセル/フライブルク・ウンストルート醸造組合
リースリング・ザーレ・ウンストルート・クーベーアー・トロッケン/フライブルク・ウンストルート醸造組合

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で