レムシュタール・シュトゥットガルトの気候・風土
ドイツのヴュルテンベルク地方にあるレムシュタール・シュトゥットガルトは、ネッカー川沿いに広がる4つのベライヒ(生産地区)のうちの1つ。南ドイツの「黒い森」と呼ばれるシュヴァルツヴァルトの玄関口にあり、ネッカー川周辺にあるぶどう畑の中で南部に位置している。
寒いイメージのあるドイツだが、この地はぶどうの栽培に適した比較的穏やかな気候である。夏でも気温は30℃を超えることは少なく、湿度が低いため蒸し暑さを感じることもない。土壌は石灰質。
赤ワインの原料ではトロリンガー種、白ワインの原料ではリースリング種が、主として栽培されている。
レムシュタール・シュトゥットガルトのワインの特徴
レムシュタール・シュトゥットガルトで生産されるワインの70%以上が赤ワインで、白ワインは、レムスタール・ケレライ種などで生産されている。ルビー色のトロリンガー種から作られる赤ワインは、香り高く果実味が多いフルーティな味わいをもつ。ワインのグレードも豊富で、デイリーワインから高級なワインまである。
重みがあり、パワフルなボディで独特の味わいをもつ白ワインは、辛口が多い。フルーティだがスパイスを感じる香りがし、しっかりしていて、焼き魚や蒸し野菜と相性が良い。
エピソード
シュトゥットガルトは、ワイン生産の長い歴史を持つ。文化的な歴史もあり、バレエや演劇、オペラと、世界最大級の劇場であるシュトゥットガルト州立劇場がある。
トルコ系やベネルクス諸国、アラブ系、アフリカ系の移民も多い都市として知られている。19世紀後半から工業化が進み、ポルシェやメルセデス・ベンツが本社を置く工業都市でもある。
レムシュタール・シュトゥットガルトの代表的なワイン
レムスタール・ケレライ
ウンターチュルクハイム
シューマッカーオックス
レムスタール・シュミット
ヘルゾゲンベルグ