チンクェ・テッレ

チンクエ・テッレワインの特徴とは

   

チンクエ・テッレの気候・風土

チンクエ・テッレ(Cinque Terre)は、イタリア北西部リグーリア州にある5つの村の総称で、リグーリア海岸最東のラ・スペツィア県にあるワイン産地だ。

チンクエ・テッレとは「5つの土地」という意味があり、県都ラ・スペツィアから西方にあたるモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツア、コルニッリア、マナローラ、リオマッジョーレがそのエリアに含まれている。また、コスタ・デ・セーラなどの3地区が、ラベルに表示が可能なソットゾーナ(指定地域)とされている。

Vineyards, Cinque Terre

この地域は、険しい海岸沿いの美しい街で世界遺産に登録されていることでも知られている。平地がなく、ぶどう畑は海岸沿いにある斜面の岩盤を砕いて造られた石垣にある。斜面の傾斜は最大45°にもなる急勾配で、標高も15m~600mとバラエティーに富む。

気候は穏やかな地中海性気候。海から吹き続ける風が冬の寒さを和らげる。また連なる山々により冷たい北風から守られており、年中を通じて温暖といえる。

土壌は岩壁を砕いてできた砂が敷き詰められているため水はけが良く、粘土や石灰のない弱性で、土着品種であるボスコの栽培に適している。

Baby Wine

チンクエ・テッレのワインの特徴

チンクエ・テッレでは、ボスコ種を中心に、アルバローラやヴェルメンティーノ種をブレンドした辛口白ワインと、シャッケトラと呼ばれるデザートワインがつくられる。またシャッケトラには、長期熟成が必要とされるリゼルヴァタイプもある。

白ワインは緑がかった麦わら色をしており、完熟した柑橘類や蜂蜜のエレガントで新鮮な香りがある。ミネラルや果実味が豊かな味わいで余韻も長く続く。シンプルな魚介系の料理などと合わせることができる。

シャッケトラは、同品種のぶどうを半乾燥させてつくられる。白ぶどうであるアルバローラ種とヴェルメンティーノ種の果皮が赤くなる年に限り生産されるため、良質だが生産量は少ない。クッキーなどのデザートや、チーズなどと合わせて楽しむことができる。

エピソード

チンクエ・テッレは、ルネサンス期の詩人ペトラルカの作品にも登場する古くから知られた銘酒だ。DOC法制定後初期にあたる1973年に、DOCとして認定されている。

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チンクエ・テッレの代表的なワイン

チンクエ・テッレ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ テッレ/ルチアーノ・カペッリーニ
チンクエ・テッレ/テレンツォーラ
ポッサ チンクエ・テッレ/ボナニーニ・サムエーレ・ハイディ
チンクエ・テッレ・リベッキオ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ・ペルゴーレ・スパルセ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ・コスタ・デ・セーラ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ・シャッケトラ/カンティーナ・チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ シャッケトラ・リゼルヴァ/カンティーナ・チンクエ・テッレ

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