グルメッロ

グルメッロワインの特徴とは

   

グルメッロの気候・風土

グルメッロは、イタリア・ロンバルディア州北部にあるワイン生産地だ。この名は、近隣にあるグルメッロ城から名付けられた。

アルプス山脈中央部のヴァルテッリーナ渓谷にあるD.O.C.G.ヴァルテッリーナ・スペリオーレの中で、地域名を名乗ることが許されたサブゾーンのひとつ。サブゾーンは全部で5つあり、他には近隣地域のインフェルノ、サッセッラなどがある。

土壌は水はけのよい砂質ローム層となっている。標高400m程度の南向きの斜面にぶどう畑が広がる。気候は亜寒帯湿潤気候(日本の旭川や帯広と同一)に属する。年間降水量は800mm程度だ。

栽培されるぶどうはネッビオーロ種がメインで、ロンバルディアではキアヴェンナスカというシノニム(別名)で呼ばれる。

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グルメッロのワインの特徴

赤ワインがメイン。D.O.C.G.によりネッビオーロ種を90%以上使用することが義務付けられている。また熟成期間もD.O.C.ヴァルテッリーナと違い、2年以上の熟成を要する。高価なヴィンテージワインには、10年以上熟成させたものもある。

この長い熟成期間が、グルメッロのワインにまろやかさや優しさを与える。ネッビオーロというと、「ワインの王様」バローロのような強い酸味やタンニンを想像しがちだが、長期熟成により味わいは滑らかで繊細、タンニンもやや丸みを帯びたものとなる。

Grumello

エピソード

この地域のぶどう畑は急斜面に位置しているため、機械による大量生産が難しい。そのため、ぶどうの収穫などの畑仕事はひとつひとつ手作業で行われる。

こうした手作業によるワイン作りは、イタリア以外ではドイツが有名だ。ドイツのぶどう畑は川沿いの急斜面につくられているため、グルメッロ同様機械による作業が困難。

グルメッロやインフェルノなど、ヴァルテッリーナの優良生産者としてはネラ(ピエトロ・ネラ)が有名だ。

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グルメッロの代表的なワイン

グルメッロ・ヴァルテッリーナ・スペリオーレ / ニーノ・ネグリ
ヴァルテッリーナ・スペリオーレ・グルメッロ / ピエトロ・ネラ
ヴァルテッリーナ・スペリオーレ・グルメッロ 「ティルソ」 / ネラ

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