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イエージ(ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ)の気候・風土
イエージは、イタリア中部にあるマルケ州のワイン産地。アドリア海に面している州都アンコーナから、20kmほど内陸に入ったところに位置している。
イエージからクープラモンターナの街にわたって、「ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ」と呼ばれるDOCワインがつくられており、イエージを中心とした平地や丘陵地にぶどう畑が広がっている。
エリアの北側にあたるオストラ、コリナルドなどの地域では、通常のDOCワインがつくられるが、イエージを含むアピロ、プラモンターナといった南側にあたる地域では、より上質な「ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ クラッシコ」と呼ばれるDOCワインがつくられている。
土壌は石灰質で、粘土と石灰岩を豊富に含んでいる。また、アドリア海に近く温暖で乾燥した海洋性気候の影響を受けており、ぶどうの栽培にふさわしいテロワールを備えている。
By tongeron91 – Flickr: grappe de Verdicchio (Marche -Italie), CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20203481
イエージ(ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ)のワインの特徴
ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージは、土着品種であるヴェルディッキョを85%以上含んでつくられる白ワイン。残りの15%には、マルケ州で栽培された白ブドウ品種が使われる。
同じヴェルディッキョからつくられる白ワイン「ヴェルディッキョ・ディ・マテリカ」と比べ、柔らかく果実味が豊かで、早い段階から楽しむことができる。
色調は緑がかった麦わら色で、グレープフルーツなどの柑橘果実の香りがある。魚介料理との相性が良く、魚介のソースであえたパスタやリゾットなどとのアッヴィナメント(相性の良さ)を楽しむことができる。
エピソード
イエージ周辺でつくられるワインは、ローマ時代から知られる歴史のあるワイン。現在ではマルケ州の中で最も知られた存在となっている。
2010年には、瓶内熟成6カ月を含む熟成期間18カ月、アルコール度数12.5%以上と規定されたリゼルヴァタイプの「カスティッリ・ディ・イエージ・ヴァルディッキオ・リゼルヴァ」がDOCGに昇格している。
イエージ(ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ)の代表的なワイン
アルビアーノ ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ/マロッティ・カンピ
ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ/サンタ・バルバラ
ルヴィアーノ アンフォラ ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ/ラ・ヴィーテ・モンテ・スキアーヴォ
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ/サルタレッリ
ブッチ ヴェルディッキオ・クラッシコ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ/ヴィッラ・ブッチ
ヴェルディッキオ・スプマンテ・ブリュット/カサルファルネート