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バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレの気候・風土
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレは、ピエモンテ南部のワイン生産地だ。もともとはバルベーラ・モンフェラートD.O.C.であったが、スペリオーレが品質を認められ2008年にD.O.C.G.に昇格した。
アスティの町の東、アックイを含むモンフェラート丘陵地帯にぶどう畑が広がっている。土壌はシルトを含む石灰質土壌だ。
気候は温暖湿潤気候に属する。年間降雨量は750mm程度で、春と秋の雨量が多く夏季は乾燥している。
栽培されるぶどうは、バルベーラが主となる。その他にはピエモンテの土着品種フレイザ、ドルチェット、グリニョリーノといった混醸用のぶどうが栽培されている。
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレのワインの特徴
赤ワインについては、D.O.C.G.の規定により14ヶ月以上の熟成、うち6ヶ月は樽熟成が義務付けられている。また原料にはバルベーラ種を85%以上使用しなければならず、残りはフレイザ、ドルチェット、グリニョリーノの混醸が認められている。赤ワインのほか、フリッツァンテ(発泡ワイン)もある。
赤ワインはプラムやチェリーに加え、ブラックペッパーを思わせるアロマに、バランスの取れた酸味を持つ。バルベーラ自体は強い酸味を持つ品種だが、混醸によりいくぶんマイルドな味わいとなっている。
若飲みタイプのワインも多いが、ピエモンテの当たり年となった2001年のヴィンテージもあり、たいへんな人気を誇る。
エピソード
この地域のワインについては、最古のもので17世紀(1609年)の文献記録がある。ニッツァ・モンフェラートの町と、その地のワインについて記されている。
その当時この地を治めていたモンフェラート候国は1708年にサヴォイア公国に制圧され、1713年に統合された。
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレの代表的なワイン
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ 2001、2011/ カンティーネ・ヴァルパーネ
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ / ブリッコ・モンダリーノ