カスティリオーネ・ファッレットの気候・風土
カスティリオーネ・ファッレットは、イタリア北西部ピエモンテ州にあるワイン生産地だ。
バローロワインの原料となるネッビオーロ(黒ブドウ)の栽培が盛ん。ネッビオーロは他のブドウに比べて皮が厚く、その分日光にしっかり当てて生育する必要があるため、苗木ごとの間隔を開けて栽培される。
カスティリオーネ・ファッレットをはじめとするランゲ丘陵のワイン生産地には、村の中央に中世に築かれた城があるところが多く、カスティリオーネ・ファッレットの町にも城がある。このファッレット城から続く、南東向きの急斜面にブドウ畑が広がっている。
土壌には礫状の荒い砂が多く、鉄分を多く含む。カスティリオーネ・ファッレットだけでなく、セッラルンガ渓谷付近の生産地の土壌は共通して鉄分が多い。
カスティリオーネ・ファッレットのワインの特徴
カスティリオーネ・ファッレットで作られるワインとしては、イタリアン・ワインの王様として知られるバローロが特に有名。隣接するラ・モッラやセッラルンガ・ダルバと並び、バローロ5大産地の1つとして知られている。
バローロはD.O.C.G.(統制保証原産地呼称)によって、土壌や標高、畑の向きや熟成期間に至るまで細かく規定されており、この基準をクリアしたもののみがバローロワインを名乗ることができる。
チェリーなどの赤い果実を思わせる香りに加え、バラなどの香りが合わさった芳醇なアロマ。タンニンと酸味のバランスの取れた味わいには定評があり、バローロが「王様のワイン」と呼称されるに足る気高さを備えている。
エピソード
カスティリオーネ・ファッレットで生産されるネッビオーロとは、イタリア語で「霧」を意味する「ネッビオ」という単語にちなむ。ネッビオーロの生育地域が、山岳地帯や渓谷など霧の多く立ち込めるところに多いのがその由来とされる。
カスティリオーネ・ファッレットの代表的なワイン
バローロ・カスティリオーネ / ヴィエッティ
アゼリア・バローロ / アゼリア