キャンティ・コツリ・フイオレンティー

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニワインの特徴とは

   

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニの気候・風土

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニは、イタリア・トスカーナ州のフィレンツェの近いところにあるワイン生産地だ。コッリとはイタリア語で「丘」を意味する。ここで生産されるワインはD.O.C.G(統制保証原産地呼称)に指定されている。

近辺の生産地は土壌によって、キャンティとクラシコに分けられている。コッリ・フィオレンティーニの含まれるキャンティは、粘土質に石灰の混じるアルベレーゼ土壌で原料となるぶどうがつくられる。水はけがよいのが特徴だ。それに対し、クラシコは粘土質に小石の混じるガレストロ土壌でぶどうが生産されている。

ぶどう畑は標高300mほどのところに広がっており、ここで育てられるぶどうは、赤ワインの原料となるサンジョベーゼ種が多くを占める。その他には、同じく赤ワインの原料として用いられるカナイオーロ種なども多い。

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニのワインの特徴

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニで生産される赤ワインは、その90%ほどの原料をサンジョベーゼ種が占めている。ノーマルタイプのワインのほか、リゼルヴァワインもつくられている。

近年ではバリック(小樽)による熟成が一般的だが、ここでは昔ながらの大樽熟成を行っている生産者も存在する。

生産されるワインはミディアムボディタイプのものが多い。アロマはチェリーなど赤い果実を思わせるもの。ほどよく含まれたタンニンが滑らかで、しっかりとした味と果実の甘味のバランスの取れた味わいを楽しめる。

エピソード

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニでのワイン製造はたいへん昔から行われており、100年以上の歴史を持つ生産者も珍しくない。また、その昔この地に栄えたメディチ家と深い関わりをもつ生産者も多く、かつてのメディチ家の別荘を、そのまま醸造所として使用している生産者もいるほどだ。

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニの代表的なワイン

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ / マレンキーニ
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ ラ・トレッタ2007 / ラ・クエルチェ

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