ロエーロ

ロエーロワインの特徴とは

   

ロエーロの気候・風土

ロエロは、ピエモンテのワイン生産地だ。ピエモンテ南部、タナロ川の北岸に位置する。川を挟んだ南岸は、同じくワイン生産地として有名なランゲとなる。
ロエロの地名は、かつてこの地をおさめていたロエロ公爵に由来する。バローロやバルバレスコに次ぐ、ピエモンテのワイン産地として有名だ。

土壌は石灰粘土質に砂質土壌を含むもの。標高300m前後の南向きの斜面にぶどう畑がつくられている。年間降雨量は400mm程度とそれほど多くない。これは、地中海から吹く湿った南風がアペニン山脈により遮られるため。

栽培されるぶどうは、ピエモンテのほとんどで栽培されているネッビオーロに加え、ロエロの原産品種アルネイスがある。アルネイスは砂質での栽培に適しており、白ワインの原料となる。

Vineyard

ロエーロのワインの特徴

赤ワインのロエロ・ロッソのほか、アルネイスを原料とした辛口白ワイン、ロエロ・アルネイスがつくられている。

赤ワインに含まれるぶどうの割合はネッビオーロが95%以上で、残りはアルネイスが混醸される。力強いストラクチャーとタンニンを備えており、この点でバローロやバルバレスコに近い。

また、白ワインはヘーゼルナッツやアプリコットに加え、アルネイス特有のアーモンドのアロマを持つ。豊かな果実味と、土壌の石灰質由来の豊富なミネラルを含むワインだ。

Roero Arneis DOCG, C? del Plin 2008, 12,5° di Fratelli Giacosa

エピソード

アルネイスとはイタリア語で「ちょっと変わったやつ」という意味を持つ。その名の通りワインの原料としては扱いが難しいため、収量は減少の一途にあった。

しかし、バローロワインの大家でもあるヴィエッティやブルーノ・ジャコーザの尽力により近年復活し、再びD.O.C.Gとして認められるまでになった。現在はロエロ・アルネイスの生産者も多く、ロエロ・ロッソよりも注目を集めるに至っている。

Roero Arneis white wine

ロエーロの代表的なワイン

ロエロ・アルネイス / ブルーノ・ジャコーザ
ロエロ・ロッソ /  マッテオ・コレッジア
ロエロ・アルネイス 2011 / マッテオ・コレッジア(2012も高評価)
ロエロ・アルネイス 2012 / ヴィエッティ
ロエロ・プリンティ /  モンキエロ・カルボーネ
チェク ロエロ・アルネイス /  カルボーネ
ロエロ・アルネイス / プルノット

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