サン・セヴェロ

サン・セヴェーロワインの特徴とは

   

サン・セヴェーロの気候・風土

サン・セヴェーロは、イタリア南部・プーリア州のワイン生産地だ。イタリア半島の先端、かかとにあたる部分に位置する。1968年にD.O.Cに指定されている。

プーリア州北部の平野にぶどう畑が広がっており、州内のD.O.C生産地の中でも生産量が多い。

栽培されるぶどうはスペイン原産といわれる白ぶどうで、白ワインの原料となるボンビーノ・ビアンコ種や、同じく白ワインの原料として混醸用に使われやすいトレッビアーノ・トスカーノ種、赤ワインの原料となるサンジョヴェーゼ種やモンテプルチアーノ種がメインとなっている。

bombino

サン・セヴェーロのワインの特徴

白ワインがメイン。D.O.Cの規定により、サン・セヴェーロは、主としてボンビーノ・ビアンコ種と トレッビアーノ・トスカーノ種の混醸によってつくられる。アロマはオレンジやレモンといった柑橘系のやや強いもの。やわらかで上品な中にもしっかりとした味が感じられるワインだ。

また、赤ワインについてもサンジョヴェーゼ種とモンテプルチアーノ種の混醸でつくられるものが多いが、規定上はモンテプルチアーノ100%でも問題ない。こちらはチェリーやナツメグ、シナモンといった香辛料を思わせるアロマに、イチゴやプラムのような果実味とやわらかいタンニンのバランスのよいワインだ。

The beautiful simplicity of Pizza Margherita and a glass of Teanum Favuge Rosso

エピソード

この地域の歴史は長く、最古のものは1116年に文献が残されている。かつてのシチリア王フェデリーコ2世もこの地を巡り戦いを繰り広げた。このため、城砦などが多数建築されたこともある。

1627年、イタリアに地震が発生した際は、サン・セヴェーロも大きな被害に見舞われた。

その後、町の再建がすすめられ、バロック様式の教会や建物が多く建てられた。


CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=612365

サン・セヴェーロの代表的なワイン

ポスタ・アリニャーノ サン・セヴェーロ・ビアンコ / ダルフォンソ・デル・ソルド
ポスタ・アリニャーノ サン・セヴェーロ・ロザート / ダルフォンソ・デル・ソルド
ファヴニュ・ビアンコ / テアヌム
ファヴニュ・ロッソ / テアヌム

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