モニカ・ディ・サルデーニャの気候・風土
モニカ・ディ・サルデーニャ(Monica di Sardegna)は、イタリア・サルデーニャ州のワイン生産地だ。1972年1月にD.O.Cに指定されている。サルデーニャ島全域で栽培される土着品種のモニカ種からつくられるため、D.O.Cの指定も島全域となっている。
土壌は石灰岩質。気候は地中海性気候で、年中通して気温が高い。年間平均降雨量は700mm程度。丘陵地帯のうち、日当たりの良い南向きの斜面にぶどう畑が多い。ミネラルを豊富に含んだ土壌と日光が、ぶどうの栽培に非常によい影響を与える。
また、接木を行わないピエーデ・フランコという方式で栽培が行われているため、80年を超えるような古い樹齢のぶどうも珍しくない。
モニカ・ディ・サルデーニャのワインの特徴
モニカ・ディ・サルデーニャはD.O.Cの規定により、原料にモニカ種を85%以上使用しなければならないと定められている。
アロマはキイチゴやベリーなどの赤い小さな実、バラやプラム、イチゴを思わせるものだ。
イチゴのような甘い果実味が特徴で、あとに続くフレッシュな酸味に加え、なめらかながらも主張しすぎない、ほどよいタンニンの感じられるワインとなっている。
一押しのワイナリー/当たり年
モニカ・ディ・サルデーニャ(Monica di Sardegna)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、カンティネ・ディ・ドリアノーヴァ(Cantine di Dolianova)、ヴィッラ・ディ・クアールトゥ(Villa di Quartu)、セッラ&モスカ(Sella & Mosca)、サルドゥス・パーター(Sardus Pater)、パーラ(Pala)、アツィエンダ・ヴィティヴィニコーラ・フェルッチォ・デイアーナ、ドゥカ・ディ・マンダス(Duca di Mandas)などが挙げられる。
イタリア南部のワインは2008年、2007年、2006年、2005年、2001年、1999年、1997年の出来が良いと評価される。モニカ・ディ・サルデーニャのワインは1000円から2000円台くらいの価格・値段で販売されている。
エピソード
モニカ種の起源については諸説あるが、そのルーツはイタリア本国でもさかんに栽培されているサンジョヴェーゼ種だといわれている。
サルデーニャに持ち込まれ、独自の進化を遂げたぶどうは多い。イタリア以外にも、かつて支配していたアラゴン=サルデーニャ帝国の時代にスペインからもたらされ、その後土着品種となったぶどうが数多く存在する。
カンノナウ種、ヴェルメンティーノ種などもそうした種類のひとつだ。ぶどうのみならず、料理や言語、家造り、ワインづくりなどさまざまな面において、サルデーニャはスペイン文化の影響を色濃く残している。
モニカ・ディ・サルデーニャの代表的なワイン
モニカ・ディ・サルデーニャ / パーラ
モニカ・ディ・サルディーニャ / インスーラ
アモストゥス モニカ・ディ・サルデーニャ / ヴィッラ・ディ・クアールトゥ