コンテッサ・エンテッリーナ

コンテッサ・エンテッリーナワインの特徴とは

   

コンテッサ・エンテッリーナの気候・風土

コンテッサ・エンテッリーナは、シチリア州の北西部に位置し、パレルモから南に50kmほどのところにある町。コンテッサ・エンテッリーナを中心とした内陸部の小さな地域で、1993年8月にDOCに認可された。

ベリーチェ渓谷の良質な土壌に恵まれ、最高品質のオリーブ栽培も盛んだ。

ブドウの収穫は8月上旬からスタートするが、昼の強烈な日差しを避けて、収穫作業は夜間に行われる。

コンテッサ・エンテッリーナのワインの特徴

白ワインはインツォリア種が50%以上使用され、グラカニコ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、カタラットといった品種もブレンドされてつくられる辛口ワイン。シチリアでは珍しく、ミュラー=トゥルガウ種を使用してつくられたワインもある。新鮮でフルーティかつ個性的な香りを持つ若飲みタイプ。遅摘みのインツォリアを使用した甘口のワインもある。

赤はネオ・ターヴォラまたはシラーが50%以上使用され、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローピノ・ノワールといった品種が使われる。ルビー色でリッチなアロマ。流通されるまでに2年間寝かされ、そのうちの6カ月間は樽の中で保存される。

赤ワインと同一の品種を使用したロゼワインも作られている。

エピソード

19世紀初頭、ブルボン家フェルディナンド4世の妻マリア・カロリーナ王妃がナポレオン軍の進軍から逃げたのが、コンテッサ・エンテッリーナだという。

この地の有名ワイナリーで、1851年に創業し1983年から「ドンナ・フガータ(逃げた女)」という社名でワイン製造を行っている「ドンナ・フガータ」社の名前の由来は、このエピソードだ。

また、この地は1963年にルキノ・ヴィスコンティ監督によって映画化もされた小説「山猫」の舞台でもある。

コンテッサ・エンテッリーナの代表的なワイン

ドンナフガータ・ミッレ・エ・ウナ・ノッテ
ドンナフガータ・アンシリア
ドンナフガータ・リゲア
ドンナフガータ・タンクレディ
ドンナフガータ・アンゲリ
ドンナフガータ・キアランダ
ドンナフガータ・ブリュット

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で