マルサラ
マルサラ

マルサラワインの特徴とは

   

気候・風土

マルサラ(Marsala)はシチリア島西部に位置する。
溶岩土壌の肥沃な土地で、太陽の光を十分に浴びながら育ったぶどうは、ミネラル豊富で糖度が高い。シチリア島内で最もワインの生産量が多い地域だ。

Marsala salt mills

マルサラワインは1770年ごろから生産されているが、DOCに認定されたのは、1969年4月。エトナがシチリアで最初のDOC認定を受けた数カ月後のことだった。

ワインの特徴

マルサラのワインは他のワインと比べて作り方が特徴的。ワインにアルコールを加えてつくる酒精強化ワインで、スペインのシェリー、ポルトガルのポートワインとマデイラワイン、そしてマルサラワインが4大酒精強化ワインと呼ばれている。

Marsala Wine

多くのブドウ品種が使用されているが、カタッラット、インツォリア、グリッロといった品種の割合が高いほど良質になる。白ワインにブランデーやワイン蒸留酒、ミステッラ、モスト・コットを添加し、オーク樽で熟成させる。熟成期間が1年のものはフィーネ、2年はスペリオーレ、4年はスペリオーレ・レゼルヴァ、5年はヴェルジオ、10年はヴニルジネ・ストラヴェッキオと呼ばれている。

マルサラワインは木の香りやカラメルのブーケ、豊かなアロマを堪能できるワインに仕上がる。辛口から甘味が強いデザートワインもあるほか、ティラミスなどのデザートの調理用としても使用されている。

Cooking Wine

マルサラには白系に「オーロ(金色)」と「アンブア(琥珀色)」、赤系に黒ブドウ種であるペッリコーネ、ネーロ・ダヴオーラ、ネレッロ・マスカレーゼを使用した「ルビーノ(ルビー色)」と、大きく3種類のワインがある。

エピソード

1770年ごろにイギリスのワイン商人がこの地を訪れ、母国に持ち帰る際、腐らないようにアルコールを足したのがマルサラワイン誕生のきっかけだ。

Marsala!

しばらくの間、マルサラワイン市場は、イギリス人によってコントロールされていたが、1833年にイタリア人で地元の大富豪だったフローリオ氏が参入。現在、フローリオ社はマルサラワインの最大手ワイナリーとなっている。

代表的なワイン

マルサラ・スーペリオーレ セッコ
マルサラ・スペリオーレ・ドルチェ
“タルガ” マルサラ・スペリオーレ・リゼルヴァ
マルサラ・スーペリオーレ ガリバルディ・ドルチェ
モルシ・ディ・ルーチェ
“グラン・シェフ” マルサラ・フィーネ
マルサラ・フィーネ ルビーノ・ドルチェ
マルサラ・フィーネ グラン・グルメ
マルサラ・スーペリオーレ・リゼルヴァ・ストーリカ

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