キャンティ・コッリ・アレティーニの気候・風土
キャンティ・コッリ・アレティーニは、イタリア・トスカーナ州東部、アレッツォ県のワイン生産地だ。
イタリア半島を南北に縦走するアペニン山脈のふもとに展開されるぶどう畑で、サンジョベーゼ種、カナイオーロ種といった、キャンティワインの原料が栽培されている。
土壌は粘土質に石灰の混じったアルベレーゼ土壌で、石を多く含む。
キャンティ・コッリ・アレティーニのワインの特徴
キャンティ・コッリ・アレティーニで生産されるワインは、キャンティワインがメインだ。
このワインは、75%以上はサンジョベーゼ種を使用しなければならない、と定められていることから、そのほとんどがサンジョベーゼ種によってつくられる。
熟成期間は4ヶ月ほどのものが多い。並行して24ヶ月熟成させるリゼルヴァワインもつくられている。
キャンティワインは透明感のある赤色、アロマはスミレなどの花やチェリー・ベリーなど、自然豊かなテロワール(生育環境)ならではのものだ。味わいはフルーティで上品、酸味とその後に続くタンニンがバランスよく感じられる。
小規模ながら、パテルナ・アグリコーラなどの著名なワイン専門誌に高く評価されている生産者も多い。無農薬・有機栽培によるぶどう栽培を行っている生産者が多いのも特徴だ。
エピソード
キャンティ・コッリ・アレティーニでのワイン生産の歴史は古い。1716年、トスカーナ第6代大公だったコジモ3世が、トスカーナ地方の生産地について農地区画整理を行い、大きく4つに分割した。そのうちの1つがキャンティ・コッリ・アレティーニとなった。
アレッツォ県はワインだけでなく、トスカナタバコの葉の産地としても有名だ。また、ミケランジェロやフランチェスカなどの著名な画家を輩出した地としても知られており、彼らのフレスコ画を保存している教会や修道院も多い。
キャンティ・コッリ・アレティーニの代表的なワイン
キャンティ・コッリ・アレティーニ・リゼルヴァ / イ・セルヴァディチ
キャンティ・コッリ・アレティーニ / パテルナ・アグリコーラ