キャンティ・モンテスペルトリの気候・風土
キャンティ・モンテスペルトリは、イタリア・トスカーナ州フィレンツェにあるワイン生産地だ。
フィレンツェ南東部の丘陵地帯に広がるぶどう畑で、キャンティワインの原料となるサンジョベーゼ種の栽培が盛んに行われている。土壌は粘土質に石灰を含むアルベレーゼ土壌。
キャンティワインは、このサンジョベーゼ種を75%以上使用しなければならない、と厳密に定められている。
キャンティ・モンテスペルトリのワインの特徴
生産地の名前にもあるキャンティワインが代表的。3年以内に飲む早飲みタイプのワインも多い。
アロマはスミレやチェリー、ベリーを思わせるフルーティなもの。酸味のフレッシュな味わいが広がり、豊かな果実味とほどよいタンニンがその後に続く。
エピソード
キャンティ・モンテスペルトリは、キャンティ・コッリ・フィオレンティーニやキャンティ・ルフィナと並び、D.O.C.Gに指定されているが、ここがD.O.C.Gに指定されたのは1998年と比較的最近のことだ。
よく似た名前のD.O.C.G指定ワイン産地にキャンティ・クラシコがあるが、それとは異なる。キャンティ・クラシコとは、この地域の特定の町において生産されていたワインが特に品質を認められ指定されたものだ。D.O.C.G指定も、キャンティ・クラシコとは別に、キャンティ・モンテスペルトリとして独自にされている。
キャンティ・モンテスペルトリでは、毎年5月末から6月にかけて、にキャンティワインのお祭りであるモストラ・デル・キャンティが開催される。
近隣の有名なキャンティ・クラシコの生産地サンカッシャーノなどに比べると、モンテスペルトリはやや知名度に劣るが、こうしたお祭りやワイン・料理などを求め訪れる旅行者は多い。
キャンティ・モンテスペルトリの代表的なワイン
キャンティ・モンテスペルトリ / カーサ・ディ・モンテ
ビアンコスピーノ / カーサ・ディ・モンテ
カドモ / カーサ・ディ・モンテ