トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ

トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァワインの特徴とは

   

トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァの気候・風土

トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァは、イタリア中部ウンブリア州のD.O.C.G.だ。1991年にD.O.C.トレジャーノから昇格した。

州都ペルージャから南西10kmほど、テヴェレ川と支流キアッシオ川に挟まれた小さな村落を中心とする。河川が近いため気候は穏やか。ぶどう畑の標高は海抜200m程度で、渓谷やブルファ丘陵の南向き斜面に作られている。土壌は沖積土。

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トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァのワインの特徴

リゼルヴァとは、3年以上の長期熟成タイプのワインを指す。トレジャーノのリゼルヴァは10年以上の長期熟成にも耐える。

原料となるぶどうは、サンジョヴェーゼ種がメインとなる。混醸にはカナイオーロ種が30%まで使用できるほか、トレッビアーノ・トスカーノ種、チリエジョーロ種、モンテプルチャーノ種もそれぞれ10%まで用いることができる。混醸スタイルはトスカーナ州の有名ワイン、キャンティ・クラッシコに似ている。

アロマは長期樽熟成によるバニラの香り。辛口で絹のようなタンニンが感じられる、エレガントなワインとなる。猪肉やチーズなどとよくマッチする。

地域を代表する生産者に、ルンガロッティが挙げられる。かつてロバート・パーカーにより3つ星生産者に挙げられたこともある。

フラッグシップワイン「ルベスコ・ヴィーニャ・モンティッキオ」は、各年ヴィンテージにおいて高い評価を得ている。2007年は、ワイン・アドヴォケイト誌において92点を獲得。2006年はイタリアのGentlemen誌におけるイタリアワインTOP100の2位に選ばれた。

エピソード

D.O.C.G.への昇格には、ルンガロッティのオーナー、ジョルジョ・ルンガロッティ氏が多大な貢献を果たしている。
地元の名士であるルンガロッティ氏がワイナリーを創業したのが1951年。以後、ワイン博物館(ムーゼオ・デル・ヴィーノ)を設立したり、イタリアワイン品評会を企画したりするなど、ウンブリアにおけるワイン文化の発展に大いに寄与した。ジョルジョ氏は1999年に他界したが、ワイナリーの魂は2人の娘に受け継がれている。

トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァの代表的なワイン

ルンガロッティ / ルベスコ・ヴィーニャ・モンティッキオ・トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ

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