ヴァッレ・ダオスタ

ヴァッレ・ダオスタワインの特徴とは

   

ヴァッレ・ダオスタの気候・風土

ヴァッレ・ダオスタ州は、イタリア北西部の山岳地帯にあるワインの生産地。モンブランやマッターホルンといった名峰に囲まれ、それぞれスイスとフランスの国境に接している。

かつて、この州にはいくつかの別々のDOC指定生産地が存在していたが、1985年にヴァッレ・ダオスタDOCとして1つに統合された。

そのため、このDOCの指定範囲は州全体に広がっている。ヴァッレ・ダオスタのあとに追記できるワイン地区として「アルナー・モンジョヴァ」「ブラン・ド・モルジェ・エ・ド・ラ・サル」「シャンパーヴェ」「ドンナス」「アンフェール・ダルヴィエ」「ニュス」「トッレッテ」7つのサブゾーンが存在する。

ぶどう畑は、州を北西から南東に横切るトーラ・バルテーア川沿いの斜面に広がる。標高800~1200m。高地によく見られる砂と石灰の土壌と、夏の厳しい暑さと、長く寒い冬が特徴の大陸性気候。こうした環境のなかで、ピノ種の他、プティ・ルージュ種、コルナリン種といったヴァッレ・ダオスタの土着品種が栽培されている。

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ヴァッレ・ダオスタのワインの特徴

イタリア最小の州で、ワインの生産量も最小だが、つくられるワインの品質は高い。

この地域の料理にはチーズや肉が多く使われるため、生産もそれらの料理に合う赤ワインが主流だ。

凝縮された果実の味わいと柔らかさを併せ持つプティ・ルージュ種の他、寒さに強いプリエ・ブラン種、ピノ種などの指定品種が存在する。

Petit Rouge di Cave Des Onze Communes

エピソード

名峰が連なるヴァッレ・ダオスタ州はイタリアで唯一県のない州だ。冬はスキー、夏は登山に訪れる観光客で賑わいを見せる。

渓谷でのラフティングや「アルプスのローマ」と呼ばれる遺跡巡りなど見どころも多く、セリエAチームの夏合宿の地としても有名だ。

また、1814年までフランス領であった事から、イタリア語と共にフランス語も公用語となっている。このため、イタリアでありながらどこでもフランス語が通じる。

この地のワインが、ラベルにイタリア語とフランス語の2種類で表記されているのもそうした理由からだ。

Les Crêtes Vallée d'Aoste Vigne La Tour Fumin 2001 Deep dark ruby, dusty smoked fruit, dry, disappearing tannins, the dark fruit showing its last vestiges, last flickers of life - a wine we should have enjoyed 5 years ago. Moral: don't keep your wines lon

ヴァッレ・ダオスタの代表的なワイン

ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ネーロ・ラ・クロッタ・ディ・ヴェネェロン
ヴァッレ・ダオスタ・プティ・アルヴィーネ・レ・クレーテ
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・グリージョ・アンセルメ
ル・プリゾニエN.V. アンセルメ

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