コッリ・ディ・コネリアーノの気候・風土
コッリ・ディ・コネリアーノは、イタリア・ヴェネト州のワイン生産地だ。2011年にD.O.C.Gワインに指定されている。
ヴェネト州の北限に位置し、山と海の間のなだらかな斜面にぶどう畑が展開している。海までは60kmほどの距離で、海からの風によって日中は温暖だが、昼と夜との日較差は比較的大きい。
かつての氷河が運んできた氷堆石による粘土・石灰土が、コネリアーノの土壌を形成している。近隣には同じくワインの産地として有名なヴァルドビアッデーネがある。
この地で栽培されるぶどうにプロセッコという品種があるが、2009年にこの呼称は改められ、現在はイタリア語で「灰色」を意味するグレラに変更されている。
コッリ・ディ・コネリアーノのワインの特徴
コッリ・ディ・コネリアーノでつくられる赤ワインは、特にコッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソと呼ばれ親しまれている。カカオやアーモンドのアロマに、フルボディならではのしっかりしたボディ、なめらかなタンニンと酸味が絡み合うバランスの取れたワインだ。
含まれるぶどうの割合については、カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、マルツェミーノ種をそれぞれ10%以上、メルローを10~40%含むよう定められている。
また、白ワインは、花と柑橘系を思わせるフレッシュな果物のアロマに、ビロードを思わせる繊細な味が特徴だ。こちらはピノ・ビアンコ種もしくはシャルドネ種、マンゾーニ種をそれぞれ30%使用するよう定められている。
エピソード
コネリアーノには、1876年に設立された醸造学校がある。これはイタリアの醸造学校としては最古のもので、この地域のワイン生産者にも卒業生が多い。
コネリアーノで古くからワインを生産していたベッレンダ社のワインに「コントラーダ・ディ・コンチェニゴ」がある。ワインを扱った著名な漫画作品「神の雫」においてこのワインが絶賛されたことがきっかけとなり、近年再び脚光を浴びた。
コッリ・ディ・コネリアーノの代表的なワイン
コントラーダ・ディ・コンチェニゴ コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ / ベッレンダ
ミーナ コッリ・ディ・コネリアーノ / アストリア