広島県三次市の気候・風土
三次市は広島県北部に位置する市で、南部に農業地帯を有する。
市北部は冷涼多雨で積雪も多いが、中心部から南部にかけては比較的温暖だ。
広島県最大級の盆地であることから、昼夜の寒暖差があり、糖度の高いぶどうの栽培が可能になる。
広島県三次市のワインの特徴
三次市では専ら、三次ワイナリーがワイン醸造を手掛けている。
専用農場では、メルロー、シラー、ピノ・ノワールなどの品種が栽培される。お土産としてのワインを脱却し、「最高の日本ワイン」を目指すため、毎年のぶどうの出来栄えに合わせたワインを丁寧に醸造している。
さまざまな種類のレギュラーワイン、自社農園ぶどう主体のTOMOEワイン、企画もののワインなど、いくつかのラインアップがある。
代表的な生産者
三次市にあるワイン醸造所は、三次ワイナリーのみ。三次ワイナリーのTOMOEワインシリーズはヨーロッパ品種をメインに使用し、過度な肥料や農薬散布は行わず、ぶどうの収穫はすべて手作業で行うなど、こだわりの造り方をしている。
TOMOEシリーズのワインは、国内のコンクールにおいて数多く入賞を果たしている。いずれのワインも価格は1000円台からと、気軽に購入のできる値段だ。
エピソード
三次ワイナリーは、この地にしか生み出せないワインを作ることにフォーカスしている。
例えば、三次で育ったメルローは他の地にはないスパイシーなニュアンスがある。この事実を踏まえ、独特の味わいを求め2015年より赤ワイン用品種にカベルネ・ソービニヨン、ネッビオーロ、サンジョベーゼ、白ワイン用品種にソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの栽培を始めた。
三次ワインの無限の可能性をかけた挑戦だ。
広島県三次市の代表的なワイン
・TOMOE ピノ・ノワール/三次ワイナリー
・TOMOE メルロー/三次ワイナリー
・TOMOE シャルドネ・リザーブ/三次ワイナリー
・TOMOE デラウェア/三次ワイナリー